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ボールの空気補充 2025/03/15

 

テニスボールの空気漏れ対策として加圧容器等が売られていますが、当方制作の加圧容器も何とか落ち着いてきたので、状況をお知らせします。

 

 

加圧容器を制作した理由は、レッスンボールの管理です。

 

レッスンの間が空くと、新品のボールでも空気抜けが顕著で、そのままレッスンには使用できない。  フェルトはまだ

新品に近いが、指で押すとペコペコでは困りますね。

 

従来は、車で1時間の加圧業者(表紙下に紹介)に持ち込み、後日受け取りに行く。  当然、時間と費用がバカにならない

ことが長年の悩みでした。  

 

そんな時に、ネットで4個用の加圧容器が売られていることを知り、4個ではまどろっこしい。 大量に加圧をしたいと思い

これらの容器を制作しました。

 

 

最初に制作したのは一番手前長さ50cmの塩ビ容器。  二番目が左奥の1m容器。  最後が右奥の20ℓペール缶容器。

 

現在3つ共加圧中。  50cmと1mが1.1〜1.2 Kg/cm2。   ペール缶は1.5 Kg/cm2 (古い人間なので旧単位)

ボール数はそれぞれ30個、60個、ペール缶は70個位入ったような。

 

塩ビはVU150。 内径が15cm、底のフタと上のフタ全てホームセンターで売っています。

 

加圧の方法として、抜けたボールを最初に加圧する場合は0.8〜0.9 Kg/cm2で1〜2か月。  その後、

1.2 Kg/cm2に上げ、最終的に1.5 Kg/cm2で2か月位で完成。  加圧口金は、自動車用バルブを流用。

 

 

失敗談として、1m容器で最初から1.5 Kg/cm2で2〜3か月加圧した処、約1/3に変形が発生し、取り出しても変形が

回復せず、約20個ほど廃棄せざるを得ませんでした。   フラットなコンクリート床にバウンドさせると、イレギュラーする・・

 

最終1.2 kg/cm2での使用も出来そうなのですが、抜けが早いようで、あまり評判は良くなかった。  最終1.5まで上げて

おくとそこそこ使えそうな気がしています。

 

加圧期間に関してはまだ、手探りの状況なので今後、変わる可能性はあります。  もっと短くはしたいですね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この塩ビ容器で最大の問題は、画像の底の部分。  加圧すると底部が劇的に膨らみます。   

据わりが悪くなるので底が膨らんだことが直ぐに判る。

 

放置すると多分、長くはもたず破壊するだろうと感じるので、補強の為に画像の鉄のフラットバー(20*35)を当て

ふくらみ防止を図りました。  木製の四角は足を接着しているだけ。

この鋼材は、ヤフオクで鋼材切り売りの業者から入手。

 

上部のフタに関しては、画像のとおり2本の立ち上がりがあるので、変形の心配はなさそう。

この状態で約3年ほど使用しました。  

フタの開け閉めは4〜5か月間隔なので、頻繁に出し入れすることは無いのですが、後何年使用できるかは不明です。 

 

実は、この3つとは別に、もう一つペール缶はあります。  こちらは、圧力保持が安定しない。 シールが難しいです。

 

更に、別にLPガス容器を購入。  理由は、やはり塩ビは寿命が心配。 金属製ならその点は問題なかろう・・ですが、

それはまだ手付かず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデラー選手の引退  2022/09/27

見本としていた選手の引退はズッシリくるものがありますね。 とうとうきたか・・の感じ。   メジャーも山ほど取ったしもう十分のような気もしますが、それでも

ため息はでます。   対ナダル戦で、どこまで行くんだ・・コートガラ空き的フォアの回り込みは、目が点になるほど衝撃でした。

 

これからも、色々な影響を広めてくれるとは思いますが、有難うございましたと言いたいです。

 

 

 

エルボ 2022/10/30

故障で思うのですが、フェデラー選手のエルボは聞いたことがないですね。   ナダル選手も膝とか手首はあったような気もしますが、エルボは無かったような。

フォアは共に肘を伸ばすスタイル。   対しジョコビッチ、錦織両選手は肘を手術してます。  この二人は肘を曲げるスタイル。  共通点がありそうですね。

 

バックストロークに2ハンドが多くなり、利き腕の負担は減少の方向だったはずが、コネが広まり帳消しにしてしまった様にも感じます。  コネ系のスピン過多の場合はほぼ、

肘を曲げるスタイルになるはず。   皆さんは如何でしょうか。

当方のお客さんにもエルボの方が増えています。  前腕のストレッチで負担増は軽減されるとお伝えはするのですが、あまり信用されていないのかやる人は多くないような・・ 

 

 

 

 

 

  

  

  スポルディング GC‐20 当時のベストセラー

 

 

 

 

本文 テニス Tennis

 

テニスの変化

テニスに関わり四半世紀ほど(歳とる訳だ・・)。  改めて、プロの打ち方の変化には唖然とさせられます。今日までの基本が、明日も基本である保障は

無いようです。  変化に伴いレッスン内容の修正も急がなくてはとあせりつつも、試行錯誤がしばらくは続きそうとも感じます。

 

それにしても、あちこちでレッスンを拝見すると方針、方法、内容等千差万別で、コーチにより相当な幅があります。 現状のままでは、どのコーチに教わるかが

生徒の将来を左右する分かれ道となりそう。  特にジュニアのコーチは、最新の内容を教える事が出来る人を選ぶことが重要。  古いテニスが新しいテニスに

勝てる可能性は限りなくゼロです。

 

ここではテニスの現状、コーチの実態、レッスンの現状、内輪の話などを差し障りの無い程度に・・

 

 

 

テニスの歴史 2007/09/29

起源は不明確だが、6〜700年前のフランスで発祥した“ラ・ポーム”、今と異なり手のひらで打っていた。  現在のテニスの起源は、

1874年イギリスのウイングフィールド氏が考案し、1877年に現在の規定になり第1回のウインブルドンが開催。  日本では1878年アメリカ人による

指導が最初。 硬式ボールの入手難ため、ゴムボールでの軟式テニスが普及した。 硬式テニスは、1920年各大学が採用し広まる。 

1921年日本庭球協会設立。  1922年第1回全日本選手権開催等。

 

130年ほど歴史のあるテニスというスポーツのここ30年ほどの変化は正に劇的と言えるでしょう。  最大の変化は打ち方(球種)。

それまでの基本(スライス系)に30年ほど前にスピン系が加わりました。  代表的にはストロークのドライブ、トップスピン、ボレーではドライブボレー。

今現在ドライブ、スピンはテニス本来の打ち方と思われている感もありますが、圧倒的にスライス系に長い歴史があります。

 

それまでの基本をひっくり返すのはいつもプロの選手。 戦前から軟式のドライブを硬式に応用した日本選手もいたようですが、

それを有名にしたのはスエーデンのビョン・ボルグ。 軟式テニスの打ち方を応用したのは有名な話。トップスピンで勝ち続けたために

周囲もスピンという打ち方を無視出来ない状況になり、テニススクールでも常識のドライブという打ち方の元。

 

それとほぼ同時期にラケットも変化を始め、グラファイト(炭素繊維)という軽量、高強度の材質を応用したことにより形状が劇的に変化。

ウッドラケットと比べてフェイス面積が1.5倍。重さは二割軽くなり、硬さは約二倍。

 

更に最近のストロークの打ち方は、今までの常識を覆す変化をしつつあります。  その根幹をなす理論は「運動連鎖」。  このストロークの威力は

強烈の一言でフェデラー、ナダル、シャラポア、エナン、クリスターズらトップ選手は勿論、下位の多くの選手も使っています。

従来のスクエアスタンスのストロークは、プロの中での使用頻度は限定されつつあります。

 

 

 

ボール 2007/10/15

 スポンジボール(20、30、40g)、  ロープレッシャーボール(40g)、  公式ボール (56.7〜58.5g)

 

A、Bは、子供がテニスを始めるときに使用するボールです。 Aはキッズ(小学校低学年)用、Bはジュニア(小学校高学年)。 

ラケットもキッズ用(約200g)、ジュニア用(約250g)があり、ラケットに合わせてボールも使い分けます。  大人用のラケットが振れるようならCでも

構わないと思いますが、Bから始めた方が安全かも。  Bは大人が使っても意外に面白い。

 

 

 

テニスの全体像を知る 2008/06/10

一般的に何かの習得(勉強)の手順は、まず全体像を知り、細分化した個々を勉強するのが普通。  ところがテニスレッスンでコーチは「ラリーは・・」と

ドライブの打ち方を説明し打たせ、いきなり細分化された一部を教えることが多い。 ストローク全体ではスライスもスピンもフラットもアングル等々あるのに、

それを知らされないと生徒は「ラリーとはドライブで打つこと」と覚えてしまう。  テニスを楽しむ早道としては意味がある教え方かもしれないが、

試合が多くなると他の打ち方を知らなければ壁に当たる。

 

どこのレッスンでも早めに練習試合・・となるが、基礎として色々なショットが存在する理由は試合で必要だからであり、打てる、打てないは別に、

最低限の知識として各ショットの見本とその理由を教えるべきではないだろうか。

 

 

 

テニスとしての必須要件 2020/5/11

テニスとソフトテニスの違いは何か? 若かりし頃、随分と考えました。 テニスにあり、ソフトテニスに無いものは? センターストラップの有無、

用具の違いは当然ですが、打ち方の違いは何か。  調べたあげくの結論は、「サービスのプロネーション」「グリップチェンジ」 の二つ。

この二つは昔のテニス雑誌にはよく載っていたテーマで、ソフトテニス(当時は軟式)には無かったと記憶しています。

 

テニスに於いて1stサーブは最重要なショットですね。 過去の試合を観ても明らかで、ビッグサーバーが勝つ確立が高いサーバー有利のスポーツ。

その1stサービスの確立を上げるために、プロネーションは欠く事ができない基本的要素。  主役です。

 

更に、グリップチェンジも基礎の基礎。 インプレー中にグリップを微調整し安定した返球が可能になる各ショットの入り口となる操作がグリップチェンジ。

それら二つはテニスの基礎で必須と理解しています。

 

過激な意見で申し訳ないですが、それらを知らないもしくはしていない・ならテニスの用具を使っていたとしても中身はソフトテニス・と私は解釈します。 

当然、その二つを教えないスクールは、テニススクールではないとも考えます。 スクール経営者さんは、自スクールが何を教えているのか確認

されたことがありますか?

 

今はソフトテニスも進化し、プロネーションで打つ人もおり、回転のストロークも広まりつつあるよう。 テニスのドライブも、歴史はソフトテニスの方が長い。

周囲を観ていると、新しい技能を吸収し教える姿勢は、ソフト畑の方が積極的な印象を受けます。 伝統の違いなのでしょうか。

 

日本は用具もコートもスクールも豊富で、環境は悪くないにも関わらず、日本育ちのテニス選手は世界に出ると多くが低迷しています。 (伊達さん、

杉山さんは例外)  錦織、大阪両選手はアメリカ育ち。  国内育ちの多くの若者が頑張っていますが、ランキングは中々上がらない。 結果が

出ていない日本テニス界は、欠陥があると言わざるを得ないですね。 遅すぎるかも知れませんが、今からでも中身を見直した方が良いと感じます。

 

 

 

1丁目1番地 2021/05/18

以下選手の行動の共通点が解りますか?  ガッツポーズ?ではありません。   (画像はネット検索から)

 

 

答えは、ラケットは非利き手で持っている。 マレー、錦織、ジョコビッチ、フェデラー4選手は右利きなので左手で持っている。 ナダル、土居両選手は左利きなので右手で。 

何を言いたいのかというと、打たない時ラケットは非利き手で持つ・は、テニスの基礎中の基礎で1丁目1番地。 この先にグリップチェンジがあり、その先にフォア、バックの

ストロークとフォア、バックのボレーがある。 

 

これはコートに入る前から守るべき行為・の意味。 なので、テニスというスポーツのスタートラインがこれ。 選手は考えてそうしている訳ではなく、コーチに言われたことを守り、

身に付いた昔からのクセ。 ガッツポーズなのでポイント直後にも関わらずラケットを持ち替え更に、全員がラケットのスロートを持っている、これも基礎。 初心者レッスンで

教える内容です。  過去に良いコーチに教わったんだな・と想像するのは容易。

 

レッスンでこれを知らない生徒さんは、必ずここに戻らなくてはレッスンは進まない。  テニスは利き腕の負担が高いので、少しでも減らす意味も。 冷酷に言って、これが

出来ていないとテニスは上達しない。 プロでも見本にならない選手もおりますが、真似をするならこういう部分を真似しなくてはダメ。

 

 

レディポジションでも、ラケットの重さを支えるのは非利き手。   大阪選手は廻してる最中?  こんな画像しか無かった・・ 

 

んじゃ、いつ利き手で持つんだ?と聞こえてきそうですが、

 

 

まずフォアストローク

 

 

錦織選手、尾崎選手  上体横向きで利き手に持ったところですね。 これから先は利き手が担当。   お二人共ガングリップになっている、これも基礎。

つまり、非利き手は、コートに入ってからこの直前までラケットを支えていたことになります。

 

 

ボレー 全部バックの画像になってしまった・・

 

 

ナダル選手はバックスライス?の様な・・、フェデラー、フューイット両選手はバックボレー。  3人共、上体横向きの段階でまだ非利き手が付いていますね。 ここから先が利き手の担当。

ボレーも上体は必ず横を向く必要があり、非利き手を付けておくことで上体の横向きが自然にできる。  グリップチェンジも、横を向く間にやれば良いだけ。 バックボレーの場合は、

ラケットの引き過ぎも防止できる。

 

ん? フェデラー、ナダル両選手 バックにも関わらずガングリップ? 何か勘違いしてそうなクセ。  メジャー山ほど取ってるから別にいいけど、これは真似してはダメ、意味がない。

サムアップを教わってない? よく見るとフェデラー選手、親指は立っている! サムアップのつもりなのか・・ よく分らん。   ま、誰でも勘違いはあるし・・

 

打つ主役は利き手なのでそちらに目が行きがちですが非利き手は、利き手より役割が多い。 非利き手は隠れた主役。 それらも全て基礎(初心者クラス)の内容。 とにかく基礎は一番

大事・と書きたかったが、画像の選択に一部失敗した・・  プロも人間ですからこんなこともあるかと。

 

 私は右利きですが、右手が良い状態で打てるように左手が準備する感じ。 左手があいまいになると、コースがズレたり、ネットしたり。 フォアのテイクバックの始動は左手+足ですので、

皆さんもご自分の非利き手が何をしているかを確認してみて下さい。

 

 

補足

この形(非利き手で持つ)の見本は、コーチには要求しないで下さい。 私もコーチですが、常時この形を生徒に見せることは出来ません。  その理由は、球出しの際に非利き手に

ボールを持っていることが多く、その為にスロートを持つことが出来ないからです。  長くコーチをしていると、グリップチェンジは利き手で済ませることがクセになり、解説はできるが

自分の手は動かない困った状況となります。 職業病  その都度かごからボールを取っていては時間が無駄なので、その点は配慮して頂けると助かります。

 

 

 

ラケットはどちらの手で持つ? 2007/09/21

右利きは右手、左利きは左手。そんなの当たり前? でも多分プロは、試合時間の半分以上(もっとかも)は反対の手で持っています。

例えば右利きで、レディポジション(構えの姿勢)では左手で支え、フォアのテイクバック終了時点から右手に持ちますが、打ち終わるとレディポジションの左手、

バックがWハンドなら左手が主、ポイントが決まれば左手だけに持ち、歩いてベンチに帰るときも左手だけ です。  つまり、ボールを打つ以外は全て

非利き手で持つ。

 

最近、バックのWハンドが多くなりましたが、それでもテニスは負担が利き腕に高いスポーツ。  ですので利き腕を休ませる意味と、反対の手で持つことで

グリップチェンジもスムーズにできる・です。(左手で支えるから、右手グリップを変えることが出来る)

 

利き手とグリップが接着剤でくっ付いているかのよう方を見かけますが、ぜひお止めください。

 

 

 

グリップチェンジ 2012/03/23

グリップチェンジと言うと、フォアとバックの切り替えがまず思い浮かぶがそれはほんの一部。  掲題の文字を見たのは多分35年程前のテニス雑誌。

うろ覚えだが、テニスは「全てのショットでグリップを変えながら打つ」と。  球種で変えることは当然だが、「打点の違いでもグリップを変えることで

安定して打つことが可能」と記憶している。

 

(サービスは主に球種で変えるが)ストローク、ボレー、スマッシュ練習でグリップチェンジを実践し、確かに理屈に合うと実感したテニスの基本と理解してきた。

勿論グリップチェンジの方法がありそれを覚えなくては不可能だが、コンチネンタル1グリップとは比較にならないほど安定し、体の負担も少なく

強打ができることは明らか。

 

ボレーをコンチネンタル1グリップで教えるコーチも存在するようだが、くれぐれも信用しない方が良い。  ストロークのフォアとバックで行うグリップチェンジですら

コンチ1グリップのボレーでは行わないことになるが、その不自然さを疑問に思わない方も変。  ハイボレーとローボレーをワングリップで打つ矛盾は、どんな

屁理屈をこねても理屈は合わない。

 

ボレーでグリップチェンジをしない理由の多くは“間に合わない”だが、正しく覚えれば十分に間に合いお釣りがくる。  逆にコンチ1グリップの方が

確実に時間が掛かり間に合わない。  しかしグリップチェンジは、ただグリップを変えるだけでは打てない。まず打点が異なり、体の動かし方も異なる為、

新たな打ち方を習得することと同じ。  独学では大変に時間が掛かることは明白で、教えることが出来るコーチに教わった方が早い。

 

 

 

グリップその1(ラケットの握り方)とグリップチェンジ

どんなスポーツでも、その用具をどう握るかは大変重要な基礎になる。ストローク、ボレー、サーブ等その打ち方に対応したグリップがあることは

常識中の常識。  更に、打点の高低によってもグリップは変わる。  間違って握れば上達は遠のく。  ところが最近耳にしたことは、グリップを教えない

スクールがあるとのこと。  最初から上達の望みがないスクールといえる。

 

グリップチェンジについても同様で、ゴルフのように、ゆっくり考えてグリップを作る時間はテニスには無い。  インプレー中のグリップチェンジも当然のごとく

知っていなければ、満足したプレーは出来ない。

 

 

 

ガングリップとサムアップ 2013/10/10

フォアのグリップで人差し指を銃の引き金のよう持つガングリップと、バック1ハンドで親指を上げるサムアップは同じ意味を持つ。

面の方向が手に伝わることと操作性の向上。 インパクトでグリップが負ける(押される)ことを防ぐ。  1ハンドで強い打球を安定して打つには必須で、最新のストロークでも同様。

 

サムアップを否定するアマチュアも一部に存在するが、それならガングリップも否定のはずでそれは昔のハンマーグリップに戻ることと同じ意味になり、先人の知恵が

意味のないものになる。  全ては自己責任の世界なので、自分が信じる道を進めば良いだけだが、先人の知恵は有効に活用したほうが無駄な時間は減る。

 

コーチには既に常識的な話であり、自分で実感し生徒にも良い効果があると判れば他の生徒にも薦める。  効果がない・必要が無いのなら既に死語に

なっているはず。

 

バック2ハンドが多い今、サムアップは忘れがちだが、フォアの1ハンドならガングリップ、バックの1ハンドならサムアップが理に叶うことは疑う余地はない。

1ハンドのショットがある限りグリップチェンジも含めて教えるべき事柄。

 

 

 

身長とグリップ 2011/01/06

ストロークのグリップは、打点(高さ)と密接な関係がある。 打点が高いとグリップが厚くなり、逆に低いと薄くなる。  それは、とりもなおさず身長が延びると

グリップも変える必要がある・という意味になる。(身長が伸びる・は、相対的に打点が下がると同意)

 

ネットの高さは固定の為、相手からのネットギリギリに超えた打球のバウンドの高さは、打ち返す側が小学生であろう大学生であろうと変らない。

小学生には高い打点であっても、大学生には低い打点となるので、小学生時に覚えたグリップを、そのまま大学生でも使うことは理屈に合わないことになる。

 

グリップを変えない・なら打ち方(球種)を変える必要が生まれるはずで、自覚が無いまま従来通りの球種が打てずに悩む可能性が高い。

(ドライブを打ちたいがスピン過多になってしまう・・等) 身長延び盛りの生徒の指導者なら注意が必要な点。  具体的にいえば、小学生で厚いグリップが

多いが、身長が伸びる中、高生の時点でグリップを少し薄くすることが良い。

 

 

 

グリップその3(握る強さ) 2007/09/27

皆さんはどの位の強さで握ります? インパクトでは強く握るとは思いますが、常時は“生卵を握る、小鳥を逃がさない程度に握る”程度と言われています。

(グリップが手の中で少し動く位が望ましい) 常に強く握っているとストロークに支障も出ますが、多分ボレーに一番問題が出そうな気が。  特定のショットに

苦手意識がある方は、緊張するため更に強く握ることになり、ますます上手く打てなくなりますのでご注意ください。  手もリラックスです。

 

インパクトで強く握る・を意識するのは、ブロックボレーの時だけ。  それ以外のショットでは手が自然に握るはず。

 

 

 

球種とは 2012/09/08

球種は、車のミッション(ギア)のように段階的に変わる・変えるものではない。  リニア(無段階)に変えることができる。  例えばストロークで(今は色々な

名称があるのでややこしいが・・)

 

 

@回転を掛けない

A少し順回転を掛ける

Bいっぱい順回転を掛ける

従来ストローク

スクエアスタンス フラット

スクエアスタンス ドライブ

オープンスタンス スピン

新ストローク

オープンスタンス フラット

オープンスタンス フラットドライブ

オープンスタンス スピン

 

従来ストロークで@〜Bは、打ち方の印象はかなり変わる。 @Aのスタンスはスクエア、Bはオープンスタンス。 グリップ、スイング軌道、打点等も比較的大きく

変える必要がある。

 

新ストロークは全てオープンスタンスで、基本スイング軌道のみの調整で@〜Bまで打てて非常にシンプル。 @とAの差は微妙 A〜Bもその中間の

球種も自由に選択ができる。  正しい運動連鎖ができる人なら、どの球種でも自由に打ち分けができるはず。単一の球種のみしか打てないなら、その

打ち方は正しくない。

新ストロークは、従来ストロークと比較し劇的に球種が変わる訳ではない。 球速が増し、安定感が増す程度。 只、ラリーで圧倒的優位は直に実感できる。

 

ストロークのスライスも、球速と回転量の違いで幾つか名称があっても良いと思うが、単に「スライス」の1種しかない。

 

球種名称は、あれば解説するには都合が良いが、選手はいちいち気にしながら打っている訳はない。 選手を見れば色々な球種があることは明白で、

名称などはどうでも良いはず。 それはサービス、ボレーでも同様。

 

 

 

ニワトリが先か卵が先か (打ち方が先か張りが先かの関係) 2020/3/17

過去の経験で、ある方からボレーを教えて・と言われ、ブロックボレー(フォアのミドル)の打点、グリップ、動作(スイングではない)を説明し、

手出しで数打打ってもらったところ、ご本人の顔色がさえない。早々に引き上げた。 おかしいな・・と感じつつ、色々考えてふと、

ストリングか!と気が付いた。 この方は私の張りのお客様でバックが苦手。バックに合わせかなりゆるく張っている。 ゆるいストリングでは

ブロックボレーはできないし腕が辛い・・と気が付いてガックリ。 時すでに遅しなのですが、私のラケットで試してもらえば良かった・・とこんな話。

 

つまり、特定のショットが苦手でそこにピントを当ててストリングとテンションを決めている人は、苦手を直そうとするなら間髪入れず適正な張りに

張り変えて・と。 つまり、苦手に合わせた張りは、苦手を克服するには障害になる・の意味です。

得意なショットに合わせて張っているなら多分、問題は少ないはず。適正とは、ラケットに書いてある適正(推奨)テンションの意味ではないですよ。

この辺りも説明が難しい・・・

 

纏めると、生徒本人のラケットでは打ち方は直らないもしくは、直りにくい・可能性があるということ。 なので私は、それ以降必ず予備のラケットを

持ち込むようにしており、初回レッスンの前に必ず生徒のラケット(張り)を確認します。

 

張りを変えないと苦手は苦手のまま。 かと言って張りを変えると、他のショットまで影響が出てしまうので、そちらがおかしくなる可能性もある。

でも、張りを変えないと先に進まない。 しかし、張りを変えても上達する保障もない。バクチの世界のようですが、張りを変えて正しい打ち方を教わる。

 

初心者はまず、ラケットの購入時に張りも・ですので張りが先。 それに合わせた打ち方になるので、打ち方が後 ですね。でも本来は、まず打ち方があり、

それに合わせたストリングが良いので打ち方が先、張りは後が理想的なのですが・・まあ、無理かもね。

 

もう一つ、私の体験ですが、回転のストロークの1年目(習得に必死の時期)は、少し柔らかいストリングでテンションは50lbs辺り。  打ち方が落ち着いて

きたら打球が飛ぶようになり、打感もなんか柔らかい・・気持ち悪いので、1ランク固いストリングに張替え(テンションは同じ)しっくりした覚えがあります。

張り替えてなかったら多分、打ち方は未完成のまま かも。  張りはほんとに怖いです。 ショップ選びには気をつけて。

 

 

 

結局素振り 2025/01/29

フォアストロークがやっと落ち着いたのは良かったのですが、約3年のゴタゴタ時期に 色々と悩むことが多かった 。   その典型として

ストリング種とかテンションをあれこれ変えて何とかなるのではないかと右往左往・・

 

結局、一番役立ったのは素振り。  スイング全体が元に戻ると、今まで“固くて使えねー”のストリングが、何事も無かったように打てる。   狐に

つままれた様な気分。  下手な考え何とか と言いますが、正にその通りでした。   過去に、何度も素振りと書いておきながら、自らが軽視して

いたようで、お恥ずかしい限り。

 

 

 

素振り その2 2010/02/23

ある女性からフォアのストロークを診てと言われ、「素振りをして見せて」とお願いしたら・・固まって動かない・・。  素振りをしたことがない様子。

この女性ばかりではなく多分、多くの方は似たような状況ではと感じる。

 

しかし、用具を使う球技で素振りが出来ない・は極めて非常識で、他の球技ではあり得ない話。  打ち方が安定しないと、打球も安定しない。  しかし、

私も生徒だったスクールで素振りを教わった記憶が無い。  日本の硬式テニススクールの悪習なのか、教える能力が無いのか。ボールを打ちながら

出来ることは微調整だけで、基本的なフォームは修正のしようがない。  ましてや練習試合で打ち方が安定するはずもない。

 

私は全てのショットを素振りで覚えたが、それが無ければ第3世代ストロークはおろか何も習得出来ていない。  素振りは 用具の振り方を覚えることは

勿論だが、自分の動きのものさし(基準)となる。  試合中のミスも、素振りが出来ていれば何が違ったのか直に判るが、基準が無ければミスの原因も判らず、

当然、何を修正したら良いのかも判らないことになる。

 

誰でも最初は素振りの方法を知らない。  いきなり通常のリズムで出来るはずも無いが、しかし50点の素振りでもしなければ半歩も進まない。  試行錯誤は

勿論、まずは決めてゆっくり行い、不具合があれば修正して更に行い・・を繰り返してやっと通常のリズムで出来るもの。  慣れるまでに時間もかかり当然、

判らない部分を第3者に聞く、振り方をチェックしてもらう必要もある。

 

全てに素振りが必要だが、特に重要はボレーとサービス。  ボレーは、短い時間の中で反射的に動かなくては打てないし、サービスは動作(プロネーション)が

難解で、素振りから始めなければ絶対に覚えられない。  ラケットとボールは硬式だが、打ち方は軟式の方も多い。  硬式テニスを継続するなら、硬式テニスの

素振りは不可欠です。

 

 

 

スポーツ界の常識の素振り

どのスポーツでも同様だが、初心者は必ず素振りから始める。  野球のバットの素振り、ピッチャーはタオルを持って素振り、卓球、バドミントン、ゴルフ等々

全てに共通する。 軟式テニスも当たり前のように延々と素振りをさせる。  その理由は、正しいスイングを知らずに上達は無いことをコーチは知っているから。

 

ところが硬式テニスに関しては、どういう訳か素振りを重要視するコーチは少ない。  生徒も当然の様に「打って覚える」 考えの方が多くなる。多分、

日本の硬式テニスレッスンに特有のスタイルのように感じるが、この様な環境で覚えたテニスは、大変個性に溢れ、遠目にもその異常さは伝わってくる。

 

スポーツ界の常識が、硬式テニスでは何故か非常識になっており、上達など望むべくも無く、同じミスを繰り返す。 ミスが多いのはミスをし易い打ち方

だからであり、その原因を理詰めで直さないと上達は無い。  日本は放任主義のコーチが多いのかも。この状況を打破しない限り、日本のテニス界の

低空飛行は続く。

 

 

 

ウサギと亀 2020/2/21

あの人はセンスが良いとか、運動神経が良いとか、スポーツ万能とかの表現をよく聞きますが、それが=上達・の意味ではありません。  どんなショットでも

早くそれなりに打てることは、体験という側面で考えれば、すばやく体験ができることは良いことですが、

 

この人達の共通点は、すぐに打ててしまうので練習しない。 打てると、もうこの打ち方は覚えた・と勘違いし易い。  微妙にズレていてもこなせてしまうので、

ズレを感じることが少ない。  結局は、自分の打ち易い状態で安定するが、本人はまったくズレに気が付かない。もしくは、ズレていないと思っている。

もう完璧に出来ていると思っているので、こちらが何かを指摘しても聞かない。

 

何でも打てる・の意味は、悪いフォームでも打てる・の意味。  試合等の急場しのぎには好都合なのですが、重要な部分を逸脱していると、大きな壁が立ち

はだかります。  重要な部分を見落とし易いもしくは、重要な部分をセンスでこなしてしまう様な印象もあります。  初心者からのスタートダッシュは明らかに

早いですが、数年経つと普通の人(センスの良さは維持されますが)のうさぎさんタイプ。

 

一方亀さんは、中々上手く打てないので練習する機会は多い。  こちらの言うことも全部真面目に聞く。細かい部分まで確認する傾向はある。

ただ、上手く打てるようになると嬉しさなのかホッとするのか、それ以上の修正を拒むようになる。今打てているので、それを崩したくないの意思なのか・・

こちらとしては80点も50点も同じで気分はよくない。 何で100点までやらんの?と感じることは多い。

 

どちらが良いかは別に(選択できることではないので)どちらも、基本(理論)と反復練習で最後までフォームを固めないとダメ。 どこが最後?は、生徒さん

本人には判りません。 一度、最後まで行くと良いのですがそれも、しばらくすると崩れますので、もう2回くらい修正してあげると自力で修正できるようになる。

 

素振りとか反復練習の意味は、自分のフォームの基準(基本形とか)を、基礎から逸脱せずに固めること。 うさぎさんタイプは、まわり道、寄り道が多い気が

しますので、亀さんタイプの方が到達は早いような気がしますが、先人の知恵(基礎)は、センスとか少々の努力では歯が立たない。 

 

ストロークは新しい打ち方が増えたので、覚えることは山のようにありますが、貪欲に頂上まで突き進んでほしいですね。  ダブルスとかミニストやっていたら

5合目付近で道に迷います。 常識ですがまず技能の習得、試合はその後です。

 

 

 

シングルスの奨め 2016/06/19

練習の基本は反復すること。  素振りがしかり、玉出しもしかり。  同じ動作を繰り返すことがショットの習得になる。  自練習日は、賞味1時間ほど1対1で

ラリーをしている。  それにサービスを加えるとシングルスと同等の内容になる。  半面で行うので走る距離は半分。  シングルスへのステップとして価値は

十分にあり、なにより楽しい。

 

ダブルスになるとスマッシュとポーチ(ボレー)、ロブが加わるのでショットの種類はかなり増え、ストローク打数は減少しボレーが増える。  ボレーもハイボレーと

ローボレー色々で当然、特定のショットを反復する要素は減少し、練習としての意味は希薄になる。

戦略が加わるので頭を使う頻度は増えるが、一人が打つショット数(打つ回数)もかなり減少する。ダブルスは良いことは一つも無い・・ような気がする。

 

生徒にも、試合に出るならシングルス と常に言うことにしている。  ペアに気を使う必要もなく、ペアのミスに落ち込むこともなく、とやかく言われることもない。

目的が明確であれば、勝ち負けに執着することもなくのびのびとできる。  ダブルス廃止論者と言われても差し支えない。  障害が多いかも知れないが、

やっぱりテニスはシングルスが良いと思う。  クロスコートシングルスなどは如何かと。

 

 

 

グリップその4 2009/06/03

グリップに関し硬式テニスは、他のスポーツと比べて大変特殊と言える。  その理由は、インプレー中に何度もグリップを変える必要があるスポーツだから。

グリップをどの様に変えるのかも、標準的な方法が決まっており、この様なスポーツは他にない・・ような気がする。

 

グリップチェンジは、硬式テニスをするなら最初に覚える技能であるはずが、ところがyahoo知恵袋の質問を見ていると、その知識が欠如したプレーヤーが

如何に多いかが解る。  その間違いの多くはフォアはウエスタン、バックはイースタン等と決めてしまっており、状況に合わせて変えることを

知らない人が圧倒的多数。  ボレーはコンチネンタル・・も多数存在。  更にグリップと言えばコンチネンタル、イースタン、ウエスタン等々・・と決まり

切った持ち方を挙げ、微調整を知らないという困った状態。

 

教える側に問題があるのは明白で、何故変える必要があるのかを説明しないコーチが多いことは想像に難くない。  グリップを変える目的は、ショットの安定に

他ならない。  多様な球種、多様な打点が存在する硬式テニスでは必要不可欠な技能が広まっていないことは、上達にも大変障害になることは容易に想像

できる。  この点も、日本人選手が外国人選手に太刀打ちできない要因の一つと言える。

 

 

 

 

グリップ その 2007/09/30

  

  

  

 

 

右利きのフォアハンドグリップで、Aをコンチネンタル・グリップ、 Bをイースタングリップ、Cをウエスタングリップと言います。

Aはスライスストローク、サービス、スマッシュ、ローボレー等に使うテニスの伝統的なグリップで、試合で使う機会も多い薄いグリップ。

Cは軟式テニスで使われ、その打ち方と共に硬式に広まりました。 ストロークのスピン系に良く使います。 

 

誤解しないで頂きたいのは、どれかで握らないとダメ なのではありません。単に呼称の種類です。  現在フォアハンドストローク(ドライブ)、

ポーチボレーではBのイースタンをお薦めしていますが、打ち方によりA寄りになったりC寄りも当然ありです。

コーチから、例えばフォアで「グリップを厚くして」とか「薄くして」といわれたら、Dの様にずらして下さい。といってもどの程度ずらすのかが問題で、角度でいうと

2〜3度くらいが目安。 極端にやり過ぎないことです。

 

スピンを掛けたい場合、スイングの軌道が変る為ボールの打ち出し角度が上がります。  それを補正するためにグリップを厚くする必要があります。

グリップを厚くすればスピンが打てる・の話は誤りで、先にスピンのスイングに変える必要があります。

 

 

 

グリップその2(握る向き) 2007/09/21

テニスほどグリップチェンジが忙しいスポーツも他に無い。  例えば、サービスしてストロークしてローボレーしてハイボレーを、全てフォアで

1打づつ連続して打つと3種類のグリップを使い、握り替えが3回必要になる。 更にバック側もあるので、初心者の内はグリップチェンジを覚えるだけで

かなり忙しいはず。

 

1グリップで全てをこなす(グリップチェンジなし)を薦めるコーチもいるが、上達を否定することと同じ。 非力な女性にとっては非常に辛い状況となるし、

エルボの可能性も高い。

長年1グリップで慣れた人にグリップチェンジを薦めるとお顔で拒否するが、未来を明るくしたいのならぜひ挑戦していただきたい。

 

 

 

日本のレベル 2011/06/07

2011全仏女子シングルスで中国の選手が優勝した。とたんに「日本の方がテニス環境は良いはず・・日本の組織を変えろ・・」と非難の書き込みが

ネットに目立つ。ところが中国女子選手のランキングは、数年前から日本選手より上で今更ジタバタする問題ではない。とっくに追い越されている。

 

何故そうなったかの原因は、中国のレベルが高いというよりは日本のレベルが低過ぎ。「サービスはボール投げ・・ボレーはコンチネンタル・・

フォアストロークでプロネーション・・」等々のおバカな書き込みが実に多い。  コーチもしくは雑誌記事がネタ元になり、教えたがりの大人がネットで

広めアマチュアに浸透・・の低レベルが伝染している環境。

 

主役たるショットの間違いが公然と広まる環境では、強い選手が生まれるはずがない。  コート数やスクール数で上回っても、中身が悪ければ

負けるという当たり前のことが証明されただけ。  中国に追い越されたのは日本テニスの終りの始まりで、現状のままでは世界中に追い越されることは

目に見えている。

 

 

 

テイクバック開始のタイミング 2021/03/31  (ストロークカテでも良かったのでしょうが、基礎的な内容なので)

かなり以前の話、テイクバック(ラケットを引く)のタイミングは、ボールのバウンドに合わせて引く・・とかが広まった記憶がありますが、これを信じる人はいないだろうな・・とは

感じていました。  何故かというと、速い打球には明らかに間に合わない(振り遅れる)ことは直感で判るからです。

 

その理由を時間の側面で図解すると   (ベースライン上でのラリーで)

 

 

バウンドAから頂点Bに達するまでにインパクトしなくてはならないが、ボールA〜Bの時間は、早い打球なら多分0.2秒位ではないかと。  バウンドAでスイングaを開始すると、

後ろに引き、下げて、前に振り出すルートが必要で、a〜bが0.2秒程度で振れますか? という話。  直感で間に合わないことは判りますね。 ラケットが下がった段階で、その

時間はほぼ使い果たす。  相手打球が速くなるほど振り遅れます。

 

バウンドが頂点Bから下がった時点で打てば可能かも知れませんが、ネットという障害物を安定して越すためには、極力高い打点で打つ方が理屈に合う。  この方法で打てる条件は、

ボールが遅いスピンの打ち合いとかミニストローク(ショートラリー)の世界だけ。

 

ちなみに、試合でボールが往復する時間は、速い打球の選手同士の打ち合いで約2秒。  スピン系の遅い打球の場合約3秒。 ストップウォッチを持って動画を見て下さい。 

相手が打ってから自分が打つまでの片道は1秒〜1.5秒。 1秒に狙いを絞って練習すれば、1.5秒なんて楽勝です。

逆に、1.5秒に合わせてフォームを固めると、1秒は打てません。振り遅れる。  なので、ミニストロークを長く練習していると、自覚はないと思いますが下手になります。

 

テイクバックの練習(素振り)をするなら、一番速い打球を想定して練習すること。   打球が想定より遅ければ待つ ゆっくりの調整は簡単。 逆はほぼ不可能です。 

 

私自身が練習で気をつけている動作は(下図)

バウンドは、前に振り出すタイミング と私は考えています。 頂点で打てますし、頂点前でも打てます。  ミニストロークでもこれを意識すると、体が覚える役に立つ。  かなり速い

打球に対しても振り遅れることは少なくなります。  フットワークが入ってもこのリズムを守ることが大事。

 

今時、バウンドで引け・なんて言う人はいないとは思いますが、念のために書きました。   ご自分はいつ引いているのか確認してみて下さい。  最新の回転のストロークにも重要で、

ラケットが下がっていないとスムーズに廻れません。  テイクバックが遅いのは致命傷です。 

 

テイクバックは、ほぼ無意識にやっている動作になりますので、はっきりと意識して練習することが大事。  スクールならそれだけ考えて練習できますが、自主錬で相手に気を使う

状況では打ち方は変わりません。   冷酷に自分のことだけ考えて練習しましょう。  打ち方を変えようとすると、当たり前ですが打球は荒れます。   相手も打ちやすく、自分も直したい・

などの甘い考えは捨てることです。

 

 

 

ラケットを引くタイミング 2008/11/04

“いつラケットを引くか”の疑問に、実に不可解な方法が出回っている。  それは“相手の打ったボールが自分のコートでバウンドした瞬間にラケットを

引き始める”というもの。  私の知人の一人は、その友人から同じ話を聞き、そういえば、営業でサークルに訪問した折にもそんな印象でラケットを振る

ご婦人も多い。  比較的ベテラン系の方にも多い。  もしかするとかなり広まった話なのか?と。

 

普通にラリーができる人にこの様な方法を伝えることは、一言でいうと“極めて非常識”。  ラケットを振る事に不慣れな人に対して言うならその内容でも

良いし、そのときの球出しは手で緩い山なりのボールであることが条件。  つまり、手出しのボールを打つもしくは中ロブ程度のラリーに限られるということであり、

当然打球のスピードが上がると、その引き方は修正する必要があるということになる。

 

通常のラリーを物理的にみると、ボールがバウンドしてから頂点に達するまでの時間は多分0.2〜0.3秒程度。  その時間の中でラケットを“引き・振り出す”のは

人間技では不可能で、引き終わった時点でボールは既に打点近くに来ているはず。  常に“振り遅れ”で打たざるを得ず、それを回避するには、

2バウンド目の直前で打つことになる。  初心者以外は試す価値も無い話。

 

プロのラリーを観ると、相手の打球がネット上を通過した時にはテイクバックはほぼ終了していことが多い。とすると、ラケットの引き始めは、相手が打った瞬間 

といえる。  フォア側に来ると解ればフォアに引き、バック側も当然・・。

基礎論的にいうと、テイクバック(ラケットを引く)とは“ラケットを前に振る準備”。  準備が遅くなるとボールは打ち難くなる危険性が高くなる。  テイクバックが

遅いと色々な不具合が生まれるが、早く引き過ぎて問題になることはほとんど無い。

 

 

 

カベとは

アマチュアで伸び悩むことをカベ・と言うが、その原因の元は自己流にある。アマチュアには、一目ですぐに判る問題を抱えたままの方が多い。

何故打ち難いのか、何故ミスが多いのか、何故球速が遅いのか等々は、判るコーチが見れば全て明確な原因があり直し方もある。

しかし打っている本人は判らないままならそれが中々越せないカベとなる。

 

自分の打ち方の全容はビデオを撮れば把握できるが、どこをどうやって直すかはまた別な問題。何が悪くどう直すか・は経験を有するコーチしか

指摘できない。中々上達しないとお悩みがあるなら、何度かレッスンを受けた方が修正は早い。

 

 

 

弘法筆を選ばず 2012/01/02

上手な人は、どんな筆を使っても上手く書ける・の意味だが逆に、下手な人はどんなラケットを使っても下手・とも言える。

過去の体験 気に入った1本のラケットが実に重くボールが飛ばない。面が小さく、中央部のピッチも狭い。ラケットが悪いのか、ストリング(テンション)が

悪いのか・かなり悩んだが結論は出ずそのまま放置。

しかし諦めきれず、約1年後に使ってみたら、ん?なんとか使える?ストリングを張り替え、今では安心してレッスンでも使えるようになった。その時の

違和感はなんだったのか・・

 

思い起こせば、使い始めた当時はフォアストロークを変更中で、打ち方が定まらない中での不具合だったように感じる。  やはり打ち方が不安定では

ラケットの評価は出来ない。  今考えれば当たり前だが、その当時は使いたい一心が先行し冷静さを欠いていたよう。  上達過程の方は、

ラケットを変えたりストリングを変えたり(気持ちは判るが)するより、正しい練習をして早く弘法になるべき。

 

 

 

マナー「拍手」 2007/10/12

仲間の応援、知り合いの応援は見てる方もつい力が入るもの。  味方のエースに拍手するのは当然だが、時として相手のミスにも拍手する人が見受けられる。

拍手は「良いプレイ」に対する評価で、ミスに対してするべきではない。  プロの試合でも、エースを取られた選手が相手選手に対し、ラケットを叩いて

拍手することもよくあること。  敵であれ味方であれ良いプレイ、フェアプレイを評価することが拍手の目的で、観る側のマナー。

 

 

 

マナー「相手にボールを渡す」 2007/10/11

最良は“手で投げる”です。 渡す相手に対し、ワンバウンドで腰の高さに弾む様に投げることが基本。  ラケットでボールを転がしたり、ノーバウンド、

ツーバウンドは避けて・・。  投げる前に相手に声を掛けるのは勿論です。

 

ボールを投げることが苦手な女性も多いですが、短い距離から挑戦して下さい。  どうしても無理なときはラケットで良いのですが、ワンバウンドで腰の高さを

目標に。

 

 

 

ストレッチ2007/09/09

は短時間にやっても効果はありません。  筋肉は、2,3秒では伸びません。  1動作毎に息を吐きながら20秒間伸ばすのが良いのですが・・

1動作15秒でもOKです。手から始めて、足で終了。全身行いますが、テニスは特に腕と足が重要かと。ストレッチの本はほとんどの書店にあります。

肩こりにも効果ありますので、女性もぜひ。

始まる前にしても、終わってからする人は少ないですね。使った筋肉を伸ばす意味では、終了後のストレッチの方が大事です。練習前のストレッチの

目的は怪我・故障の予防。練習後のストレッチは硬くなった筋肉を伸ばす。

 

 

 

テニスは足ニス 2007/09/30

足の遅い方が「ジョギングでも始めようかな・・」とのご意見もありますが、私はお薦めしません。  理由は走りの“質が違う”からです。テニスで一方向に

走る距離はおそらく平均4〜5mでは? 短い距離を如何に早く走るかがテニスです。 ダッシュとストップまたダッシュの繰返しですので、

ランニングより反復横飛び(お庭で出来る)のほうが向いていると感じます。

 

レディポジションで膝を曲げている人は意外に少ないですね。  膝の曲げはダッシュに不可欠です。  スクワットも良い鍛錬になると。 更に、足の使い方でも

大分様子が変ります。ポイントは「足踏みとスプリットステップ」プロの試合を観ればやり方が解ります。足の遅い方は歩幅が狭いようにも感じます。

遠いボールは最初は歩幅広く、近づいたら狭く細かく です。足の使い方が良くなれば意外に早く走れますよ。

 

 

 

良い循環 2007/09/28

上達する為には計画が必要です。自分達の現状(長所、短所)を知り、何を練習するのかテーマと日程を決め練習し、試合で試す。

その結果を基に再度現状把握〜を繰り返すことが大事です。

「試合で勝つ」などの漠然とした目標はダメですよ。もっと具体的に です。

 

 

 

炎天下でのテニス

現在では15分に一度休憩(水分補給)するべきと言われている。特に暑い場合は、チェンジエンドの90秒にも融通が必要なのかも。昔は、

どんなに暑くても水は飲むなと言われていたが、何を根拠とした発言だったのか、根性?気合? 昔の人間は丈夫だったんですね。

 

 

 

審判のレベル?

プロ野球の監督、選手はルールブックを見ているのだろうか。 「審判のレベルが下がった」などと言うが、ジャッジが気に入らないから審判を突き飛ばす

などとは言語道断。 スポーツマンとしてのレベルは最低。 そんな映像を見せられた子供達への影響は?  同じ野球でも、高校野球ではそんなことは

見たことが無い。 高校野球の審判の方がレベルが高いのか?  プロ野球の監督、選手は高校野球を見習った方が良い。

 

 

明らかな虐待

常識だが、スポーツの試合は対戦相手と審判の3者で成立する。(セルフジャッジは特殊な例)審判不在の公式試合などは有りえず、その地位も

常識的には高い。 だが、日本のプロ野球では選手、監督はジャッジが気に入らないと、くってかかる、けなす、突く、蹴る、突き飛ばすと気の毒なくらい

虐げられている。

 

テニスのルールブックでは「アンパイアのジャッジが最終である」とある。 つまり選手はジャッジしてはいけないし、当然アナウンサーもジャッジしてはいけない。

どのスポーツでも同じはず。 ジャッジは審判の役割であり、自主的に変えることはあっても、選手のアピールで変えることはルール違反となる。 監督、選手が

アンパイアに手を出すなどは、きわめて情けない行為と言わざるを得ない。

 

 

 

コートサーフェース 2021/04/24

日本は砂入り人工芝(オムニコート)が多く、ハードコートが少ないので強い選手が育たない・などのご意見があるようですが、それなら、オムニに近いと言われるクレーコートで

日本育ち選手は強い?という疑問がある。  250、500大会ではクレーコートも多いし、全仏もクレー。

 

クレーの大会では上位で活躍するがハードでは上位に入れないなら、サーフェースがネックと言えるかも知れないが現状、どの大会でも本戦の1,2回戦止まりで、サーフェースの

違いで成績が左右されている日本人選手は見当たらない様な気がする。   ただ、主観で判断するのは良くないので、過去の日本育ち選手の成績を集計し、クレーよりハードの

成績が明らかに悪いという結果が出たなら、それから検討してもよいのではないかと。

 

プロとしてツアーに出ればハードコートが多いのは承知のはず。  更に、その大会のハードコートでの練習もできるはずなので、その位の順応は可能なのではないかとは思う。 

更に、ジュニアの大会では日本育ちは結構活躍している気がするので、それが正しいなら上記のご意見は矛盾していることになる。

 

更に、ハードが不利ならオムニは有利という理屈になるが、日本育ち選手は、オムニコートでならランキング上位選手と互角に勝負ができるのだろうか。  冷静に真の原因を考える

べきだと思う。

 

一言でハードといっても、日本に多いほぼコンクリート+塗装のハードもあれば、デコターフのようなゴム的ハードもある。 バウンドの様子もかなり異なり、コストも変わるはずなので慎重に

検討が必要になる。

 

ウインブルドンも後半になると、芝が剥げてコートの半分はほぼクレー。  芝の試合を見たいはずが、これはクレーコートだといつも思うが、選手は速い芝と遅いクレーの入り混じったコートで

文句も言わずに戦っている。  コースに拠っては、1打毎にサーフェースが変わる劣悪なコートコンディションであっても選手は気にならないようにも見える。

 

球技に於いては、ボールの質が安定していることが最も良い。  レッスンではオムニが最良で理由は、ボールの質が変わり難いこと。  ハードならすぐにフェルトが削られ打感が変わる。 

クレーはボールが汚れる、イレギュラーも多い、コート管理も大変。   オムニはエア抜けだけに注意すれば、安定した練習が可能で雨にも強い。  当方のお客様は年配者が多いので、

オムニを求めて大移動。 

 

雨の中断が多いウインブルドンは、オムニに変えれば大会運営も楽になると思う。   決勝は綺麗なコートで見たいものです。

 

 

 

イップス 2021/08/03

 私の右手は永らくイップスです。 どんな状況でイップスが出るかと言うとレッスンで、生徒さんに対してトスの球出しをする時に現れます。

ボレー練習で、生徒さんの出したラケット面に向けてトスすることがあるのですが、面にいかない・・面を避けているような・・焦るともっと酷くなる。 方向も高さも深さも不安定で

生徒さんも打ち難そう。 冷や汗がでます。  いつ頃から?何が原因?はまったく覚えていない。 

 

トスが出来ないならレッスンできないだろ・と言われそうですが大丈夫、左手のトスにはイップスはありません。  我ながら笑ってしまいます。

 

イップスとは何か。  私の場合は右手と左手を比較すれば良いだけなので簡単。  強い力みですね、手首がガチガチ、掌も左手の様に軽くボールを握れない。

腕を振ることも動きが固い、稼働範囲も狭い。  右手でボールを握った瞬間に何かのスイッチが入るような・・

 

原因が判ったなら治すのは簡単と思いましたが実際はそう甘くない。  力みの原因は気持ちから・なので、精神的な部分を何とかしなくては治らないよう。  多分、緊張ですね。 

 

自宅でトスだけ練習を繰り返しましたが、完治までは至らず、良かったり悪かったり。 微妙に力みが残っている印象です。 他に気を取られてイップスを忘れると良いような。 

ただ、困ったら左手!があるので、あまり真面目に治そうとはしておりません。 レッスンも当分無いし・・

 

イップスを経験することもコーチとしては良いこと・・と前向きに考えるようにしております。 忘れることですね。

 

 

 

PTR20年目 2021/07/15

今月 郵送で送られてきました。 金色のタイピン。

 

 

退職した翌年(2000年かな)に近くの白子町で認定講習・試験があり、期間も通常より短い5日間の合宿。  ラッキーな条件で受講できました。 その後、名称が変わり

(USPTR→PTR)、マークも変わり・・で20年経つと変わりますね。 ちなみに私の名刺は旧マークを使用。 こっちの方が好き。

 

当時を思い出すと、資格を取ったといっても何をどうするのかさっぱり判らず、スクールで球出しはできる程度。   直し方講習もあったのですが、一般的なテーマに限られ

ますので、個々の生徒に対してどーすんの?とは感じていました。  スタートラインに立った感はありましたが、右も左もさっぱり。  本人が何を考え、どう行動するのかで決まる様な・・

 

一番困ったことは2004年、フェデラー選手のフォアを見た時。 具体的にどこがどう違うのかは判らないが、原理は明らかに違う。  これが最新?  この打ち方を覚えないと生徒にも

教えられない。  しかし、覚えるのはどー考えても無理。  せっかく資格を取ったのに、4年で高い壁が出来てしまった・・正直、コーチは廃業?も当時はマジに考えました。  

 

でも、やってみるものですね、諦めてしまったら終わり。  このタイピンも機会があれば使いたいのですが、ネクタイはほとんどしないし・・

 

 

 

 

テニスエルボ

 

テニスエルボ、手首の痛みyahoo知恵袋ネタ) 2012/09/07

肘が痛い、手首が痛い・・の質問が相変わらず多い。

テニスは用具が重いために従来から利き腕の負担が高く、エルボはテニスの定番的障害だが、最近の打ち方はワイパーとかプロネーション等の

都市伝説が広まり、前腕の負担が更に増す傾向がある。  その影響は当然エルボの増加。 以前は男性が多かったような気がするが、最近は女性も多い。

 

こねる=手首を動かす人も多いようで、本来固定であるはずが、動かせば痛める危険性も増すことは当たり前。

 

鈴木貴男プロが相当以前に、「腕を廻す動きはインパクトの後にあるべき」と警鐘を鳴らした記事が記憶にある。 実感として正にその通りで、

打ち終わりの脱力で勝手にそうなる・のだが、そのフォロースルーにあるべき動きがインパクトで使われていることになる。 前腕の負担は極限に達するはず。

鈴木プロの警告がまったく生かされていない。

 

似て非なる打ち方がアマチュアにこれほど広まると、トップ選手が「それは間違い」と言わない限り修正は困難。 一見勘違いし易いプロも

存在するが、中身を正しく伝えるコーチ、雑誌、ネット情報が皆無の現状ではどうしようもない。

 

 

 

テニスエルボの修理体験談 2007/09/17

一口にエルボといってもその原因は3種類あるかも。  ストレッチもせずに長期間のテニスの末に発症した横着慢性疲労型。  硬い飛ばない

ストリングで無理に打つ急性自己破滅型、私はこれでエルボ。  もう一つは緩いストリングを使い続け発症した外因性疲労蓄積型。(これらの

名称は整形外科では通用しません)

 

エルボとは、筋肉が硬くなりその筋肉と骨(関節)の繋ぎ目(腱)で発生した炎症(腱鞘炎)です。  私のエルボは、硬い飛ばないストリングで球出しを(3ヶ月位)

したある日、無理して打った只の1打で激痛。  こっ、これがエルボか〜!?(なんせ初体験)

 

しばらくテニスは無理かな〜と落ち込みつつ、手の平を曲げたり伸ばしたりしたら、ある動作で痛い、硬い、曲がらない場所が見つかった。 もしかすると

この筋肉か・・と  恐る恐る(痛いから)その部分を集中的にストレッチ。 1ヶ月ほどで激痛が鈍痛に。 すこし曲がる様になりテニスもだいぶ楽になりました。

ストレッチ時の痛みも減少、やはりこれだったんだ〜と自信が出て、そらからはヒマさえあればストレッチ。

 

テニスの前後は勿論、会社でも休憩中に、家では風呂、テレビ、トイレでも両手が空けば、ヒマさえあればストレッチしました。  約4〜5ヶ月でほぼ元の状態に回復。

それからは、肘が痛いお客様に会うと嬉々としてご解説。

 

 

 

エルボの原因 2010/08/13

  

  

   テニスを長く続けると前腕筋肉が固くなり、その負担が腱の炎症となり痛みになります。  筋肉を柔らかくしない限り炎症は改善しません。

 

固い筋肉はストレッチをして伸ばし柔らかくする必要がありますが、伸ばすと当然、繋がっている腱も引っ張ることになるので痛みは生じます。 が、

筋肉をケアせずにテニスを続けた結果・と理解して、以下のストレッチをしてください。

 

 

 

テニスエルボの改善と予防 2010/07/11

私のエルボ対策と予防方法を下記にご紹介します。  これまで20名近くのお客さまにお勧めし、ほとんどの方で効果が出ている方法です。

しかし痛めた部分に拠っては効果が無い可能性もありますので、確認しながら行って下さい。 決まり文句になりますが、責任は負いかねますので

自己責任でお願いします。

  

  

  

 

 

 

まず1の赤は私が痛かった場所。  今は完治していますので、思い出しながら探しました。  フォアストローク1打で激痛が発生した部分。  フォアストロークで

腕を酷使すると多分、同じ部分を痛めると思います。(左利きの方は対称的に)  肘が痛いままでは商売に支障があるため、曲げたり延ばしたりし

必死になって見つけた方法です。

 

テニスエルボとは、前腕の筋肉が固くなり、肘骨と繋がる腱で炎症が発生し痛みとなる腱鞘炎です。  痛みを改善するには、硬い筋肉を柔らかくするしか

方法はありません。

 

注意)以下を行う時は、

息を大きく吸い、ゆっくり(20秒)細く吐きながら、“軽い痛み”の範囲で行って下さい。  強い痛みがある場合は、逆に悪化する危険性もあります。

 

主目的は前腕の筋肉を伸ばすことです。  以下を行うと前腕に突っ張り感、エルボで痛い部分が痛むはず。  痛い筋肉を捜し、その筋肉を伸ばすことが

ポイントです。

 

以下は生徒さんにモデルをお願いし撮影

 

 

 

↑腕を真っ直ぐ伸ばし、掌を真下に曲げます。 2の様にほぼ90°曲がらない方は要注意。

  

  

  

  

 

↑前腕の筋肉を延ばす。左手で手前に引きます。  息を吸い、ゆっくり細く吐きながら20秒間じんわりと引いて下さい。  これは前腕のストレッチとして

本に載っている方法。  20秒引き1分ほど休み。  20秒*3回で1セット。 よくセットで・・とは聞きますが、あまり気にしなくてもよいかと。 

1日1セットと考えるより、ヒマさえあれば1回・・を繰り返した方が効果があります。

 

 

以下はストレッチの本には無いのですが、一番効果があったと実感した方法です。

 

  

3までで前腕に突っ張り感、痛みが無い方は、次に4のように90°廻して下さい。(自分側から見て反時計回り)

 

 

 

 

↑その上で同じ様に左手で手前に20秒*3回。  20秒引き1分ほど休憩、それを3回繰り返し1セット。

 

毎日5セット以上行って下さい。  多くする程効果も高くなります。  更に筋肉は暖まると伸び易くなりますので、風呂等で体を温めた後に行うことは

より効果が高くなります。  くれぐれも軽い痛み程度の力で行って下さい。  早く治したいと力を入れると逆効果です。

 

一旦硬くなった筋肉は簡単には伸びません。  私の経験では約1ヶ月で鋭利な痛みが鈍痛に変わり、2ヶ月で大分楽になり、半年程でほぼ元の状態に

戻りました。  上記は本来、エルボ予防の方法ですので、テニスの前後に行うことをお勧めします。

 

3及び5のストレッチで、痛みは無いが前腕に突っ張り感がある方はエルボの予備軍です。   筋肉をケアせずテニスを続けた為に腕が悲鳴を

上げつつある状態ですので、すぐにストレッチを始めて下さい。  痛いからやらない・・ならエルボの痛みは改善されません。

 

 

 

スクール・コーチ

 

育成は外国 2008/11/17

全日本選手権の女子単で伊達選手が優勝・・ した。この現実は衝撃。やはり日本のテニスは進歩していない。対戦相手の打ち方も、世界で常識の

第三世代とは異なる。 最近の日本人選手の打ち方はおかしい。

振り返ると、ここ20年の間にそこそこ外国人選手と戦えたのは伊達、杉山、松岡の3選手(全て第二世代)くらい。能力的に劣るとは思えない

 

日本人選手がなかなか育たない原因は、もはや選手の才能うんぬんより教える側に問題があることは容易に予想できる。有能な素材を

第三世代で育成する環境も能力もないということだろう。

世界と戦いたいなら錦織選手のように、“育成は外国にお任せ”が残念ながら現実。国内育ちを望むなら、選手よりもその周辺をレベルアップする必要がある。

 

 

 

レッスンの変化

教える打ち方のネタ元はプロの打ち方です。プロがスライスなら、レッスンもスライス。プロがスピンなら、レッスンもスピン、ドライブというように、

プロに広まると何年か後にレッスン内容も同様の打ち方に変わります。

 

但し、広まりつつある新しい打ち方の「指導書」のような教本(マニュアル)が配布される訳ではありません。コーチ自身がその打ち方を学び、

覚え、生徒への教え方を考え、レッスンに取り入れることになります。当然、コーチ本人の実績、経験、考え方によってその理解が異なる可能性が高く、

打ち方、言い方、教え方、直し方がAとBのコーチは言う内容が違う、ということになりがちです。

どこのスクールが良いのか?、どのコーチが良いのか?それは生徒さんが決めるしかありません。ストリンガーだけでなく、コーチ選びもバクチの要素があります。

 

 

 

子供のテニスその2(知恵袋ネタ) 2011/06/12

テニススクールに入れた子供が、両手でフォアストロークを打ち始めた・・このままで良いか?と、小学校低学年女子のお母さんからの質問。

そのスクールは、低学年児童に大人用の軽いラケットを持たせ、大人用のボールを打たせている。何か変・・と不安になり事前にコーチに

聞いたところ、「直に慣れますよ」と。しかし、レッスンを始めると数ヶ月で、小3の娘がフォアを両手で打ち始めた・・と。

 

子供からすればラケットは重い、ボールも飛ばない・・片手で打てないなら両手で・・は極めて自然。しかしそれを一定期間継続すると、

後から1ハンドに修正することは大変困難になる。2ハンドで打てる様になった子が、1ハンドに変えて初心者に逆戻りの道を選択するはずがない。

結果として、シニアになっても2ハンドでしか打てなくなることは明白。

 

困った話だがそもそもスクールで、子供に合わせたキッズ用のラケットとボールを使わないことが発端。アマチュアもプロもフォア両手は圧倒的少数派。

教えたがりの大人は、少数プロを例に挙げ肯定的な話をするが、このままで良いはずがない。何より最新のストロークは覚え難くなり試合では不利になる。

 

上記は有料のスクールとしては手抜きで無責任。判っている経営者なら、必ず子供に合わせた用具を使う。経費節減か効率アップの為の

被害者であることは間違いがない。

 

 

 

子供のテニス 2008/06/21

テニスコートで、小学校低学年のお子さんにお父さんが球出ししているほほえましい光景をよく見ます。が、問題があることが多いです。

お子さんにキッズもしくはジュニア用のラケットを持たせるまでは良いのですが、通常の大人用のボールを打たせていることがほとんどで、

この大人用のボールを使う事が大問題。

 

子供用のラケットで通常のテニスボールは打てません。(スクールでは常識) ボールの重さにラケットが負け、正しく当てたとしても

思い通りの方向には飛びません。その為スクールではキッズ用、ジュニア用の2種類のボールを用意し、ラケットに合わせて使い分けるように

しています。子供用のラケットで何球か打ってみれば、使いにくい事が直ぐに解ります。

なかなか打てない事に腹を立て子供を叱るなんてしようものなら、子供にとっては悲劇。テニス嫌いになる可能性大です。

 

 

 

レッスン及び練習

テニスを教わるといっても色々な状態がありますが、クラブ、サークルで先輩から教わることが一番多いかも・・

 

@     スクール:それほど多くのレッスンを見た訳ではないが、一つのスクールの中でもコーチによってレッスン内容は相当に幅がありそう。

理論的な最新のレッスンをするコーチの傍で、数十年前のままのレッスンをするコーチもおり、教え方が統一出来ていないスクールも多く

存在している。多分、雇う側もその意識が薄いのではないかと感じる。

 

1回(6〜8名90分)のレッスンの内容は、全員が一つのテーマに沿って球出しのボールを打たせる傾向が強く、生徒個々には言葉だけの指摘が多い。

最後に簡単な練習試合をして終了のパターン。生徒の運動量は確保しやすいが、知識と技能の習得はかなり希薄に感じる。

以前から不思議に感じていることだが、テニススクールでは『素振り』がほとんど無い。野球、ゴルフは勿論剣道なども素振りによりスイングを

身につけるのは常識。生徒には不評の素振りだが、その重要性を積極的に説明しレッスンに取り入れなくては、上達は亀の歩みより遅いかも。

特にボレーは素振りの重要性が高い。

 

A出張レッスンサークル単位でコーチを依頼し行われることが多い。内容は通常のスクールと同様で、女子連のグループでもA級のメンバーが

下位級(B.C.D級)の練習を手伝うスタイルで行われている。ダブルスのフォーメーション練習が主で、打ち方の修正等は少ない様な気がする。

 

Bサークル:どこのサークルもマンネリ化。玉出しして練習をしているサークルは少なく、ウォームアップ・ラリー後すぐにゲームのパターンが多い。

試合もお決まりの雁行陣のみで、工夫しているサークルは少ない。多分リーダーは相当にお悩みでは・・

  

C全体として:男性女性を問わず正しいサービスを使っている人をあまり見たことがない。 テニスというスポーツに於いて、サービスは勝つための

大変重要なショットのはず。正しいサーブを教えるコーチが少ないのかも。

 

サーブ・レシーブ・ファーストボレーまでは決まったパターンで進行(暗黙の了解なのか?)し、その後ボレーボレーで勝負のような試合展開が

大変多い。特に問題と思われるのは陣形。ダブルスに於けるサーバー側の陣形は全て雁行陣で工夫も無く、相手にプレッシャーをかけるそぶりも無く、

ダブルスの意味が半減している。他の陣形を覚えれば、ダブルス(二人の意味)本来の戦い方、楽しさが解るはずなのに。

 

更に、最も基本的な部分を知らない方が大変多い。ラケットはどの手で支える?、グリップチェンジはどうやる?等。基本を通らずに先に行くと、

すぐに壁に突き当たる。急がば廻れ なんですけど。070906

 

 

 

コーチ(インストラクター)の種類

教え方の上手、下手は当然のことながらあり、一言で言うなら「実にさまざまなコーチ」が存在する。  教える事に関し、常により良い方法を模索する人も

いれば、周囲の変化に無頓着で我が道を行く人も。  「コーチと名が付けば安心」と思うのは大変危険。

 

日本のテニスのコーチには無資格者が多い。(無資格者=悪いコーチという意味ではない)下記の指導者制度が生まれたのは比較的最近の話。

PTR(アメリカコーチ協会)は30年ほどの歴史があり、日本でもその資格を持つコーチは多い。

 

日本でコーチを本業としている人は意外に少ない。農業と同じ様に兼業がほとんど。  会社に内緒でコーチ、自営のかたわらのコーチも。

日本はスポーツでは生活出来ない社会。

変化の対応に苦労するのはいつもコーチ。  新しい打ち方をどのようにして生徒に教えるかを悩み、頭が薄くなったコーチも多いはず。その反面、

「スピンなんか知らない」というコーチが今でも存在する。

 

資格不要の時代が長かったために、現在でも多様のコーチが存在する。  日本のコーチにはおおまかに以下の3つの種類がありそう。

 

.資格派・・文科省スポーツ指導者A〜C級もしくは、PTRインストラクターその他の資格を持つ人。

 

.実績派・・大会等で優勝もしくは上位入賞等の実績をかわれコーチをしている人。当然、試合には強いが、傾向として、自分の方法をそのまま

生徒に教える雰囲気が強い。学生アルバイト、女子連A級もこの部類。

 

.錯覚派・・自分はテニスが上手いから教えることが出来ると錯覚している人。  傍らで聞いていると屁理屈が多い。打ち方はどうあれ生徒が

良い打球を打つと「ナイスショット!」の一言。球出しの努力は評価するが・・

 

おそらくコーチの半数は実績派と感じる。 テニススクール、クラブのコーチ紹介を見ると、輝かしい戦績が列挙され、指導資格の表示は少ない。

その基本は、上手い人が下手な人を教えること。 それは日本のスポーツの伝統だがそれが諸悪の根源のような・・。悪く言えば、上手かった人への

ご褒美に、教える環境を提供しましょうと。雇う方も、その人の実績での評価が多く、このスタイルがある限り日本のスポーツの将来は・・

 

 

 

コーチの選択 2007/09/07

生徒の考え方にも問題がある。 「自分より試合に強い人」に教わりたいという考えの方が大変多い。一見もっともそうだが、それならプロは誰に

教われば良いのか。プロより強いコーチは存在しないし、プロより強いならレッスンよりツアーに出たほうが稼げる。しかし

プロには必ずコーチが存在する。当然No1フェデラー選手にも。 「自分より試合に強い」でコーチを選択しているプロはいない。

 

どの様な資格でも同様だが、資格を取得しただけでは実際のコーチングには役に立たない。 医大を出て直ぐに手術が出来ないと一緒で、

先輩から教えられ実際の生徒に接し経験を積み、自分で考え・悩み初めて役立つ資格となる。

コーチは生徒の状態に合わせ、「伸ばす」「修正する」を行う必要がある。グループレッスンが基本のテニススクールだが生徒の状態は十人十色で、

部分的に個人レッスンを行わなくては個人を伸ばす事は出来ない。 生徒に合わせるために色々な手法を知っていることも必要。

 

 

 

コーチ選択の基準

誰かに何かを教わろうとしたとき、その人をどの様な基準で選択するのでしょうか。日本では多くの場合、その人の実績で選択していると思われます。

例えば、子供の家庭教師は東大生とか、あの人はピアノ国際コンクールで入賞したとか、あの人は元国体選手だからとか・・。この手の話しは良く聞く話で、

それがその人の評価点になっています。でもちょっと変ですね。その人が成し得た実績の評価が、その人の教え方の評価にすり変わっています。

 

実績(経験)もコーチとしては重要な要素ですが、「自分を動かすことが上手」と「人を動かすことが上手」はまったくの別物。 先入観なしに「その人の

教え方」だけの評価が大事です。

 

良いコーチの要素 : レッスンが計画的で、説明が理論的で理解し易く、最新の理論と説明、さまざまな打ち方の見本が出来る、

生徒個別に言い方を変え、生徒個別に修正ができる。

ジュニア生徒の実績で言うと、レッスン開始から1〜2年ほどで大人とラリーが出来なければ、そのレッスンは少しおかしいと考えた方が良いでしょう。

 

 

 

コーチの見分け方

資格が無いから悪いコーチとは言えないし、資格があるから良いコーチとも言えない。中身が問題。下記の場合、そのコーチは良いコーチとは

言えないですね。

 

生徒の打ち方に:変化がない、ミスが減らない、打ち難さが解消しない

説明とコーチ自身の打ち方が:合っていない

コーチの説明が:理解しにくい、少ない、常識と異なる

 

コーチが説明した打ち方を:安定して打てない、その通りにしたら不安定になった

生徒が安定して打てないときに:それに対する対応をしない

理由の説明無しに:ああしろ、こうしろと言うだけ

 

覚えの遅い生徒に対し:なにも言わなくなる

一部の生徒に対し:明らかなひいきがある、好き嫌いがある

レッスンの内容が:生徒個々に対応する指摘が無い、少ない

 

悪いコーチの決まり文句:踏み込め 振りきれ ボールをよく見ろ

 

生徒さんがコーチの良し悪しを見分けるのは困難かも。でも、コーチを選択する権利があるのも生徒です。もしコーチ選択を間違ったとしたら、

苦労するのは当然生徒です。理屈に合わない打ち方を延々と練習するのは無駄の一言。

あるスクールでは、球出しするだけでレッスン中何も言わない(打ち方を指導しない)コーチがいるとのこと。グリップ(持ち方)を教わったことが

無いとの話も。それはテニスレッスンとは言えない。割高なサークルです。

 

確実に言える事は、「生徒が上手くならないのはコーチが悪い」です。良い教え方なら、生徒の打ち方は確実に変わり、第3者が観ても

明確に分かる変化があります。半年ほどで変化が無ければ、コーチを替えるか、スクールを替えるか検討したほうが良いです。

 

 

 

ボールを見る? 2011/05/15(重複)

テニスで言う“見る”目的とは本来、ボールを見る→顔が横を向く→顔が横を向くと上体も横向を維持→上体が開き難くなり、

結果として上手く打てる・が狙い。つまり文字を読むようにボールを見ることが主目的ではない。目でボールを見なくとも、

上体が横を向いていれば目的は達成する。それが判らない人が多過ぎる。見ることだけに執着し体に言及しないのは具の骨頂で、

まったく意味がない。

 

しかし、困ったことに最新ストローク(第3世代)は、逆に体を開く必要がある。回転する・は体を早く開くこと。つまり、従来見る・と言ってきた中身が、

最新ストロークでも言ってしまうと体が回らなくなり、覚えることの障害になる。

経験として最新ストロークの打ち始めは、ボールが見えなくなるタイミングがとてつもなく早い。その不安、恐怖は中々慣れることが難しいが

今度は見るな・見なくても良い・と言った方が打った経験として、教えた経験として良い方向であることは間違いない。

 

 

 

タ メ? 2007/09/10

コーチの言葉に「もっとタメて!」とか「タメを作って!」と聞く事も多い。 しかしタメとは?なにを指す言葉なのか、どの様にしろという意味なのか・・

私も知りたい。政治家の答弁なら話は解るが、有料のコーチなんだから言語明瞭、意味不明瞭では困る。

思うに多分タメとは、ゆっくりする部分をいうのではないだろうか。テニスのスイングはテイクバックからインパクト、フォロースルーまで一様の速さで振るも可だが、

早めに引いてテイクバックのどこかの位置でややゆっくりすることも、振り遅れ防止の意味では有効なのかも。

 

 

 

変化に対するコーチの対応

スポーツ界には時として変革の大波が押し寄せる。例えば走り高跳びの背面飛び、スキーのV字ジャンプ等。それまで常識だったことが

新しい方法によって駆逐され劇的に変わる。既にV字が主流となった今、これからジャンプを習いたい生徒に対し、V字を教える事が

出来ないコーチは廃業するしかない。

 

今、テニス界でも同様の変革が浸透しつつある。既にジュニアでは常識になっている方法は運動連鎖を使ったストロークです。このことにより

最近の市民大会では大変迷惑を被ったのは古い打ち方の大人達。それまでNO1シードの選手が小学生の男の子に負け、常にベスト4の選手が

高校生に負け・・。シードが小学生に負けるなどとは、今までの常識では考えられないこと。新しい打ち方は、体力差を問題にしないようです。

 

最近スクールに通っている人達の打ち方が劇的の変わってきた。主にフォアハンド。こねるようなスイングが大変多いが、プロの変化がレッスンに

反映されてきた証。その打ち方には疑問を感じるが、変化せざるを得ない環境にあるのは紛れも無い事実。各コーチは淘汰されるか、

生き残るか・・生徒の被害は・・

 

実際、新しい打ち方をどうやって教えるのか?この方法について今、各コーチは暗中模索の状態です。統一した方法はありません。

コーチが何を見てどう考えるのかでレッスンの内容は決まりますが、その過程で勘違いも起こりえます。理屈に合わない打ち方は、不安定、

打ち難いが必ず生徒の打ち方に表れます。理屈に合った打ち方なら楽になり、打球が安定しそれは直ぐ生徒さんに解るはずです。

 

 

 

素振りだけのレッスン 2016/07/24

「素振りをして」と言葉だけで伝えても、望ましい振り方で素振りが出来る生徒は一人もいない。フォームは?ポイントは?どの程度の強さ?

何回?何時間?生徒には判らない。実際にボールを打てる人でさえ、素振りを要求すると固まって動けない人もいる。 その為に、

素振りだけのレッスンを行ったことがある。

 

最寄の公園、空き地、高架下等で概ね1時間程。気になる部分は理由を説明し修正しながら概ね100〜200スイング。付きっ切りで具体的に

体験してもらうことが重要。一つのショットを経験すれば、他のショットの素振りも入りやすくなる。

必要とあらばコート上でも素振りをしてもらうがさすがに1時間は気が引けるので、コート外の方が伸び伸び。

 

教える側に言いたいが、素振りを教えずにテニスが上手くなるのか?学校の勉強でさえ、自宅での復習が必須。特にボレーなどは

条件反射で動く状態にならないと上手く打てない。 素振り、反復練習なしに習得できるのか? はっきり言って、素振りを教えない、

やらせないのはスクールとは言えない。テニスにはそれが多過ぎる。気合、根性で上手くなるなら苦労はしない。

他のスポーツで出来ていることが何故、テニスではやらないのだろうか。実に不思議。生徒のセンスと努力に依存し、単に運動の場を

提供しているだけに見える。

テニス人口が増えても素振りを重視しないなら、レベルの向上はほとんど無理。

 

2017年?かテレビ東京の   古式泳法  水中で教える前に床上で横に寝かせて動作を細かく教える。 これこそが動作を教える・の意味。

素振りも同様

 

 

 

日本のレベル2 2012/12/17

ある日、他のスクールに通っている生徒曰く、コーチから「素振りして」と言われたことがない・と。 前にも書いたが、用具の振り方を教えない状態は異常。

素振りもさせず、グリップチェンジも教えず、最も重要なプロネーションも教えないならもはやテニススクールとは言えない。  最新のストロークに至っては、

コネる打ち方がもはや修正不可にまで広まった。 今のプロは誤解し易い打ち方だけに、テニス雑誌にはブレーキの役割がほしかったが・・・

 

世界の先人の知恵は、日本では途切れている印象がある。 その元凶は行き過ぎた実績主義。生徒もこの傾向が強く、教える質を問わない限り

日本のジリ貧状態は続く。

 

 

 

痴漢コーチyahoo知恵袋ネタ) 2010/02/01

先日の20代女性からの質問に驚いた。 あるサークルでサービスを教わった時、コーチが体を寄せ尻や胸を触られたというもの。

通常なら瞬時に痴漢行為と判るが、レッスンに伴う正常な行為なのか判断できずに質問した様子。呆れて声も出ない・・。

コーチの立場(パワーハラスメント)とレッスンを装った偽装痴漢行為であり極めて悪質。即刻、警察に被害届けを出すべき状況であることは明らか。

多分、他の女性徒にも被害者がいるはず。女性はご注意ください。

 

 

 

コーチの心配

なにより生徒の「安全第一」、怪我、故障、事故の予防は最大のテーマ。ストレッチ、ウォームアップ、クールダウンは必須。全国的に生徒もしくは親から

訴えられるスクール経営者とコーチは増えている。

次に自身の安全。長年コーチをしていると、生徒の打球が頻繁に当たる。当たって一番困る場所が顔と下腹部。新調した眼鏡を飛ばされたこともあったし、

目の充血はしょっちゅう。下の方は直接当たったり、バウンドして当たったり・・

 

それでも当てた生徒に文句を言うなどあるはずがないが、聞いた話、生徒の打球が当たったコーチが当てた生徒に対し損害賠償云々と・・多分

カッとした反動で出た言葉とは感じるが、非常識極まりない。

 

 

 

コーチの質その2 2010/01/05

昔のテニス雑誌は今見直しても納得する解説が多いが、最近の雑誌は首を傾げる解説が実に多い。 雑誌付録のDVDを見ても、そもそも

コーチ本人の打ち方が正しくない。コーチングの内容がおかしければ生徒のレベルも当然低くなる。

 

トッププロの打ち方が変化している現状で、レッスンの内容も当然修正すべき時期にきているが、日本のコーチは、雑誌の解説を読む限り当面、

修正されそうもない様子。

第3世代ストロークは、第3者が見ると錯覚し易いという困った一面もありパームアウト、プロネーション等の誤った解説が生まれたことは

一時的(過渡期)には止むを得ないとも感じるが、その結果としての生徒のコネ打ちはかなり広まってしまった。雑誌は早く修正記事を載せるべき。

 

 

コーチの2009/09/18

テニス雑誌付録のDVDを見て唖然。コーチ本人のストロークは旧式、ボレーはラケットの持ち方、打ち方が正しくない。当然、生徒は正しく

覚えることが出来ない。生徒の打ち方もなにやら新と旧を足して2で割った様な極めて中途半端な打ち方がほとんど。DVDで出回るよう

な内容では無いのだが、出版する側も中身の良し悪しが判断できないことが明白。

 

生徒さんは、インストラクター講習とは比較にならないほど色々な事を教えてくれます。 生徒は、コーチの先生とも言えます。

 

 

頭の程度が同じ?

あるスクールでジュニアのレッスンをしていた時のこと。レッスン中に生徒(小学校5年の女の子)から突然、あんた幾つ?と質問! 

絶句しつつも平静を装い25歳(25位さば読み)と答えたら、結婚してんの?子供は?と畳み込む質問攻め。な、なんだこいつは・・と

心の中で叫びつつも、もしかするとコーチの私を同級生程度と思ってるのか?・・少し落ち込み。

 

 

なくて七癖

テニスのレッスンとは「クセとの戦い」と言える。初心者を除き生徒の多くは、独自の自覚できないクセを持つ。コーチの教え方にもクセがある。

クセとクセの戦い? 時間が掛かるのは当然かも。

 

 

身に付いた打ち方

長年なじんだ打ち方を変えるのは大変。が実は、教え方が下手だっただけかも。個人差はあるがその場で直る生徒も存在する。但し、

継続には時間と反復練習が必要。修正したスイングを覚える為には生徒さんの努力が大事。

 

 

打ち方は戻る

レッスンで覚えた新しい打ち方は元に戻らない、と思っている方がいるが、残念ながら変えた打ち方は戻り易いし、戻ったことを本人が

自覚できない場合が多い。それを指摘するためにもコーチが必要。打ち方の習熟は、3歩進んで2歩下がる状態が継続する。諦めず本人に

解り易く指摘することが大事と感じる。同じ事を二度三度言うことは、しつこい、くどいと生徒に思われる為、言う方にためらいがあることも事実。

 

 

自覚できないこと

ストロークのテイクバックを引き過ぎる生徒に、引き過ぎの修正をした。しかしその後も引き過ぎの状態は治らない為、それを再度指摘したら睨まれた。

本人はガンとして「治っているはず」と・・修正したつもりだったよう。打球時は目線はボールに集中するため、ラケット位置の感覚は希薄になるのかも。

 

 

サービスが実戦で使えるまでに(もう諦めようと何度考えたか・・)

実に覚えの良い生徒の話。サービスを修正しそのレッスン中は完璧に打っていたが、翌週になると元に戻っている。で、更に直したが、

また一週間経過すると元に戻る。それを丸一年繰り返した。その間本人は変わったことにまったく気付いていない状態。ほんとに悩みました。

その生徒はレッスン以外に二つのサークルで自己練習、練習試合で狂いが発生していた。

 

 

時間が掛かる

テニスを教えて約20年。やっと最近教え方が解ってきたかも・・。思えば、最初の頃は相当いいかげんだったと反省にきりが無い。

資格を取れば直ぐに教えられるかと言うと、生徒さんにとって良いレッスンには程遠い。正直なところPTR(USPTR)の資格だけで人を

教えることは出来ない。多分文化省の資格でも同じではないだろうか。最初はとにかく自信がない、どこを直せばよいのか解らない、

どんな段取りで、何を言うのか解らない。今思えば情けないレッスンだった。

 

資格取得の講習では確かにストロークの教え方、サーブの教え方等の手順を教わるが、あくまで木の幹に相当する部分だけ。

コーチ自身がどんな枝葉を付けるかでレッスンの内容は決まる。生徒さんが理解しやすいか、習得しやすいかは枝葉で決まる気がする。

生徒さんの状態は千差万別。マニュアル遵守だけで打ち方を直すことはほとんど不可能と感じる。

 

 

空振りは悪いこと?

レッスンで生徒が空振りすると周囲から失笑が生まれる。するとその生徒は空振りを避ける為、フォームは無視して無理に当てるようになる。

正しいフォームを覚えることより、空振りしないことが優先する。これはその生徒にとってレッスンの意味が無いことになる。コーチにとっても、

フォームを守り空振りする生徒は修正を指摘しやすい。立ち位置が悪いのか、振り出しのタイミングが悪いのか、他の原因なのかは判断しやすい。

コーチの視点は、どうしても生徒の打球の良し悪しに向き易い。フォームは?でも良い打球が打てているなら、フォームを修正することに

二の足を踏む可能性が高い。無理しつつ打てる生徒も同様に修正が遅れる可能性もあるため、「当てるだけ」に専念しない方が良い。

 

 

市民大会女子シングルス準優勝

当レッスン5年目、ストロークを新打法に変更して2年目の女性。試合中の状態は、明らかにフォアストロークの破壊力が増し、安定感も良い。

女子トッププロのフォアと同じ印象。バックストロークはまだ不慣れの印象があるが、そのマイナスを補って余りあるフォアで勝ち進んだ。

40ドローの小さな大会だが、オープンでもあり評価できる結果。レッスンの方向に間違いないと確信し一安心。

 

 

決まり文句「ボールを良く見て」 2007/11/14

上手く打てない生徒に言うコーチも多い。しかしそれで良くなるのかというと、多分変らない。打ち方に問題があるから上手く打てないのであり、

ボールを見るだけで打ち方が直るはずがない。

 

生徒から質問されたとき、何かを言わなくてはカッコがつかない場合もあり、コーチにとっては便利な言葉であることも確かだが、

思うに多分決まり文句は、コーチが生徒に対し“打つ手がない場合に言う逃げの言葉”ではないだろうか。

 

最近のテニス雑誌の写真を見ても、プロはほとんどインパクトを見ていないのは明白(フェデラーは異常)。今のテニスでこれほど無意味な言葉もないのかも。

特に運動連鎖はボールから視線が離れるのが早い。覚え始めの頃は特に顕著で、ともするとバウンドする前から目が離れる傾向があるが、

それで問題が発生することはほとんど無かった。極論すると、見なくても打てるようにすることが“練習”と言えるのかもとも。

 

 

被害者は女性

レッスン中の生徒の打ち方を観ると、ストロークに関しては男女に関わらずフルパワーで打つ雰囲気が強い。そんな状況の中で

生徒同士のラリーになると、辛いのは当然女性。男性フルパワーの打球を女性は打たなくてはならない。サークルでも同様な状況を良く見る。

コーチの中にもヒドイ人がいて、相手が女性であろうと遠慮なしにバンバン打つ。その様な環境で女性の打ち方がどうなるか。

1.打点が遅く(後側に)なる。当然グリップも薄くなる。2.低めのテンション、柔らかいストリングを好む。

3.フォロースルーが途中で止まり、振り切れない に変化する。女性の打点が後退することは最悪で、力が入りにくくなる為更に

テイクバックが大きくなるか、エルボになるか、とにかく良いことは一つもない。

公のシングルス、ダブルスで男性対女性はありえない。なのになぜレッスンで異常な環境を放置するのか。少なくともコーチは、

女性がそんな状況にならない様に気を使うべき。

 

 

どこでもいる教え魔

何か言わないと気が済まない人はどの世界にもいる。 一見、もっともそうな理屈を言うが、その内容には勘違いが多いので、まともに聞くと取り返しの

つかないことになるため近づかない方が無難。 コーチを職業としている人は、頼まれてもいないのに自分からあれこれ言うことはない。

 

 

 

情報・報道

 

科学と言えるのか 2019/1/2

「テニスの科学」という雑誌がたまに出版されているが、中身を見ると、テニスとしては不正確な打ち方の画像が掲載されている。 科学と称するなら、

テニスの基礎がベースにならなくては始まらないはずだが、それが欠落しているように感じる。 文の端々にも不可思議な表現が見受けられ、何を

科学しているのだろうかと疑ってしまう。

 

プロは常に正しいと考えるのは素人で、プロも色々クセはある。 特定のショットで基本から乖離したプロもいる。 勝ったから正しいことはない。

ランキング上位だから正しいもない。 サービス・スマッシュ、ストローク、ボレー等々 多種のショットがあり、それら全てが正しい(基本に忠実)プロは

一握り。 どこかしらに逸脱したクセを持つプロも多い。 それらを見る目が無ければ科学はできない。

 

単なるテニス雑誌なら、プロの実態としてその画像を掲載するのはまあ許されるかと思うが、科学と称するなら見本になる正しいフォームのみを載せるべきと

感じる。  間違いフォームで科学されてもなんのこっちゃ・・で、足し算が出来ない先生が方程式を教えるようなもの。

 

度々疑問に思うのは、ラケットを使った試験の記事。 〇〇lbsで張ったとあるが測定値がない。 張るショップが変れば張り上がりの硬さも変ることは、

テニスをしている人なら常識的な話。  50lbsで張りを依頼したなら、それが50lbsあるのかを試験前に測定しその値も掲載すべき。

 

今は簡易で良質な測定器も多い。 50lbsで依頼したはずが、測定したら35lbsなんて話もある。 測定もせずに試験を行えば、何を科学しているのか

判らなくなってしまう。 検証しない科学は科学とは言えない。

 

 

 

松岡修造氏の言動 2014/12/18

「外国選手はオープンスタンスだが、錦織選手は・・スクエアスタンス」 これは今年9月NHKの錦織選手の活躍を紹介する番組での松岡氏のコメント。

一瞬、唖然として声も出なかった。 まさか・何てこと言うのか・とビックリ。

 

コーチが教える打ち方はプロが見本・は今に始まったことではない。 フォアストロークでのオープンスタンスは、プロでは既に常識。プロの試合を観れば

中高生でも判る。 パワーの差は歴然で、スクエアで覚えたなら、周囲でオープンスタンスが広まれば試合で勝ち目はない。

 

テニス協会強化副本部長の肩書きをもつ人間が何故、弱体化させるようなコメントをTVで発言するのだろうか。 テニス協会はなぜ放置しているのか。

どうやったら世界のトッププロの動向にそこまで無関心でいられるのか。  キツい言い方になるが呆れてモノが言えない。

松岡氏はCMでも自らスクエアで打つ姿を公開しており、見たジュニアの親はスクエアで教えろとコーチに言うだろうし、試行錯誤でオープンスタンスを

教え始めたコーチにとっては、テニス協会が妨害しているともとれる。

 

オープンスタンスは新しいストロークの単なる入り口。  その先に難解な要素が存在するが、まずオープンスタンスにしなければ先に進めない。

入り口でつまづいてしまえば習得はほぼ不可能。  日本テニスの将来はお先真っ暗でお話にならない。

 

 

 

テンション調整 2018/12/26

かなり以前のテニス雑誌に「テンションの違いで飛びの差は無い」とかの記事があった。 うろ覚えだが55lbsと70lbsで比較試験をしたら

ボールの飛びに差が無かったらしい。 15lbs差は飛びに影響は生じない?つまり50lbsでも65lbsでも同じという結果らしい。 オイオイ!冗談も

休み休み言ってくれ。そもそも何で非常識な70lbsなんだ?と言いたいところだが、それはまず置いて。

 

プロは勿論、アマチュアの初心者〜上級者も当たり前のように行っているテニスでは常識のテンション調整。  テンション50lbs以上なら2lbs差は分る。

40〜50lbsなら1lbs差も分る。 飛びが変わるし打感も変わる。 それを15 lbsも変えて「変わらない」結果などになるはずがない。

下手ショップが張ると似た状況になる可能性はあるが、試験前にテンションの測定(検証)はしたのだろうか。

 

テンション調整は、テニスには昔も今も常識中の常識。テニスをしているなら、その結果に疑問を抱くのが当たり前で、試験内容に問題があったことは明白。

そのまま記事にするなどは考えられない。

 

何で70lbs?は、下手ショップに騙された感が強いが、その設定も常軌を逸している。 当方が45lbsと60lbs(15lbs差)で張るので、ご自分で打って

飛びの違いをご確認くださいと提案したい。 測定値も付けます。 試験をしたご本人限定で。

 

 

 

テニスの映像

夏、冬オリンピック、各世界選手権などのテレビ映像に迫力のある画像が増している。陸上、スピードスケートは選手と平行して動くカメラ、水泳は

水中の映像、世界記録の位置取りを線で画面上に入れたりと、各競技それぞれに迫力のある映像を送ろうとの気持ちがひしひしと伝わる。

その点テニスに於いてその様な変化は、メジャー(4大大会)であっても希薄。かなり遠めの位置でなるべくカメラを動かさずにコート全体を映し出す。

まるで蟻の球技を見ているようで緊迫感のかけらもない。テニスの迫力を伝えるような工夫は皆無に近く、実になさけない状況。迫力が無いから

視聴率も上がらず、スポンサーも減り放映の機会も減るという悪循環そのもの。

 

 

 

テニス雑誌 その4 2008/11/09

あるテニス雑誌に衝撃的な記事。コーチが書いた記事だが、“フォアストロークのインパクトでプロネーションを使う”という内容。多分外国プロの

連続写真で判断したことだと思うが、これには大きな誤解があり記事にすること自体大変問題。プロネーション(腕の回内)はサービスのみで

理に叶う動かし方であり、他のショットで使うと不安定になるはず。

 

このような雑誌が個々のコーチの情報源になっている場合があり、そのまま生徒のレッスンに使われる場合も多いが、真に受けないようお勧めする。

 

 

 

テニス雑誌その3 分類の必要性 2008/01/18

最近の記事には一貫性がない。最新ストローク写真、解説の次のページは旧ストロークの写真と解説.。新も旧もまぜこぜになっている。

解説者任せなのだろうか。プロも色々。フォアバック共新型もいれば、バックは旧型も多い。せめて分類して解説する必要があるのではないか。

プロの写真は全て試合中のもの。試合中のショットはポイントを取る為に打っており、人に見せる為ではない。対戦相手を惑わすショットもあるはず。

解説者も惑わされてはいないのか?

 

 

 

テニス雑誌その2 誤解を与える表現 2008/01/18

サービスの記事に“最高打点で打つ” の表現が多い。おそらくプロの写真を見て出た言葉とは思うが、しかし私の経験で言えば、最高打点を

優先するとプロネーションを使えない危険性が極めて高くなる。順序でいうとまず正しいプロネーションを覚え、次に高い打点を求めることが望ましい。

 

 

 

テニス雑誌

色々な情報があるが、テニス雑誌の主役はプロの打ち方の写真と解説。そしてその打ち方についてのコーチ(驚いたことにコーチ以外もたまに加わる)の

解説が圧倒的に多く、このパターンは数十年も変っていない。プロの写真だが、試合の一部を切り取った意味ではアマチュアにとって大変参考になるが、

カッコいいフォームだけを強調する傾向があり、見る側に誤解を与える。その写真の解説にも理論に基づいた解説ではなく、その場しのぎの感が強い。

 

生徒さんの中には、明らかに雑誌の影響と思われるフォームをする人が存在する。悪い真似が固まると、グループレッスンの中で、個人のフォームを

修正することは大変時間の掛かる作業となり、他の生徒が無駄な時間を費やす事になる。良い記事と悪い記事の見分け方は初心者には困難。

雑誌の内容は信用しないもしくは「話し半分」程度に理解すべき。

記事の内容は相変わらずトッププロの写真の解説が占めるが、打ち方の本質を説いた解説は少なく、重箱の角をつつくような解説ばかり。更に、

コーチ経験の無い人が解説している記事もあり、おそらく雑誌の担当者も、現在の打ち方の変化を理解していないと改めて確認させられた。

 

 

 

伊達選手と報道 2008/05/05

伊達選手が復帰し、錦織選手と共にニュースでも盛んに報道されるようになった。久々に男女共に明るい話題と言える。しかし、報道内容があまりにも

偏っていないだろうか。カンガルーカップはタイのタナスガーン選手が優勝し、伊達選手は準優勝。本来、優勝した選手のインタビューがあるべきだが

そっちのけで、2位の選手のことばかり。試合の映像も伊達選手ばかり。報道は公平、公正であるべきはずだが、天下のNHKの姿勢に疑問を感じる。

(他局も似たようなものだが)

 

伊達選手のストロークは彼女独特のもの。逆にタナスガーン選手は最新のストロークであり、私も覚え始めは参考にさせてもらった良い打ち方。

この選手の映像を多くした方がよほど若手の参考になる。特にバックストロークは一見の価値がある。

少なくともテニスの映像は、残念ながら日本選手を追うよりも外国選手を映した方がはるかに参考になるし内容が濃い。

もう少し公平な映像に出来ないものだろうか。

 

 

 

日本のスポーツ報道の異常

サッカーの報道内容が明らかに異常。 初戦で負けたことが知らされると、国営、民放問わず顔面蒼白なアナウンサー(お通夜かと・)が気合か根性か

神頼みのコメント。明らかなキーパーチャージ(反則)を、「審判が分からなければいい」なんて言うコメンテーターもいるし、明らかに解説者のレベルが低い。

「勝ち」に異常にこだわる姿勢は、どこから生まれるのだろうか?。 スポーツに勝ったり負けたりは当たり前。勝ち続けることなどあるはずがない。

選手も監督も一生懸命努力したはず。 そんな報道ばかりだから、選手、監督にプレッシャーになる。自ら日本選手の首を絞めているようなもの。

「勝ちゃーいいんだ」なんて言う方も情けない。 少し冷静な報道を期待したいが・・。

サッカーファンは、低レベルな報道に惑わされてはいけない。 純粋に世界のプロスポーツの技術を堪能すべきだし、勝ち負けの結果より内容を重視すべき。

 

 

 

以前の記事

 

 

勝つことが大事? 2020/10/29.

テニスのQ&Aを見ていると、学生さんから「試合に勝つには?」の質問がかなり多い。 勝ちに異様に拘る。 環境に問題がありそうですね。 勉強でも

スポーツでも、勝つことだけ考えていると周りは全て敵。 こんな世の中で良いの? 

 

スポーツは結果として勝ったり負けたりが当たり前で、必勝法なんてあるはずが無い。 勝ち易い、負け難い方法はテニスにはありますが、簡単に覚えられる

ものでもない。

 

アマチュアのスポーツは本来、健康とコミュニケーションの手段のはず。 知人、友人を増やすことは生涯の宝。 何故それを教えないのだろうか。 

スポーツは、負けることで自分の苦手が自覚ができ本人は成長する。 負けることはむしろ良いことです。

 

 

 

シングルスの奨め その2 2020/10/17

以前、シャラポア選手がプロデビューしウインブルドン 女子シングスルの初メジャーを取った試合。 間違っているなら指摘して欲しいのですが

その試合、同選手はボレー、スマッシュは1本も打っていない。 ベースラインで打っていただけと記憶。 ストロークも、スライスは見た記憶がない。 

サービス(リターン)とストロークだけで勝った印象でした。 

 

かなり昔のシングスルは男女共サーブ&ボレーが主流で、前後左右に走らんといけないし空中戦も必須。 しかし、最近のシングルスはシンプルで、

ほとんどはサービスとストロークで決まる。  たまには気分を変えてボレーもしますけど、非常に単純。 

 

ストローク力が向上し、ストロークでポイントが取れるから前に出る必要が無い。 最新のストロークはコースが読み難いので、前に出たら抜かれる危険が

高い。  ストロークで中々ポイントが取れない選手は、ドロップショットしたり前に出たりしますが本来は、出たくないはず。

なのでアマチュアの皆さんも、シングルスを選択している限りに於いては、サービス(1st、2nd)とフォア、バックのストロークだけで、プロと同じ?戦いが

出来ます。 簡単!ですね。

 

対してダブルスは、ボレー、スマッシュが加わり、ボレーも色々種類が多いし、戦略も考えないといけないので頭も使うし、ペアといちいち相談しながらなので

面倒だし、意見が合わなければ気分は悪いし、賞金は安いし・・ なのに皆さんは、何でダブルスばっかりするの?という素朴な疑問があります。 

日本のダブルス好きは少し異常。 下手をするとサービスゲームのボレーヤーで、1打も打たずにゲーム・・なんてありませんか? ラケットいらないです。

 

その点シングルスは、面倒なことは一切なし。 通常のラリーの最初にサービスを加えればシングスルパターンの完成ですから、頭スッキリ。 

面数とか人数の関係もあるとは思いますが、シングルスの楽しさ、ひたすら打ち合う楽しさを味わって頂きたいです。 誰かに気を使うこともないし・・

最初から1面はちょっと広いので、半面からスタートしては如何かと。

 

 

 

テニスの楽しみ方 2020/10/15

多くの皆さんは試合を楽しむことが多いと思いますが私は、スクール生の当時を思い出すと試合にはあまり興味がなく、プロと同じ打ち方で打ちたい。

プロと同じ打ち方はどうするのか・だけでした。 そもそもスクールに入った目的は、プロと同じ打ち方を教えてくれるはず・・でしたが、どうも様子が違う。 

しょうがないから自分で勉強。 困った・・

 

スクール生当時の一番の悩みはボレーとサービス。 テニス雑誌のプロの画像とコーチの解説を随分勉強しました。 当時の解説は判りやすかった。 

延々と素振りしてまず覚えたのはボレー。 グリップチェンジ、フォア、バックのミドル、ハイ、ローボレー。 3ヶ月位して、スクールの練習試合でローボレーが

上手くなった!と実感。 それが素振りの効果を実感した最初の経験。 これはかなり嬉しかった。 

 

サービスは主にフラット系でしたが、すっぽ抜け、叩きつけで数え切れない位ラケット折りました・・ もう泣き。  スクールではプロネーションのプの字もない!

コート借りて隣のコートに迷惑掛けても困るし、球拾いもメンドーなのでオートテニス。  随分通ったあげく、これか!という感じはあったのですが、当時は

ビデオもスマホもなく、自分がどう打っているのかまったく理解できない。 しばらくしたらすっかり忘れ、それから約30年・・かな・・

 

一つ良かった点は、プロネーションですっぽ抜けは解消。 抜けそうになる感じもない。 何故だろう・これは不思議。 ここ10年位は、サービス動作の個々を

少しづつ思い出しながら修正です。 トス、上体の向き、スタンス・・ やっと最近、纏まっての素振り。 永かった・・でも苦手、不安定だったショットが

安定して気持ちよく打てるようになることは、気分的にもスッキリで理屈も納得、精神衛生上はかなり良いです。

 

スクール生当時を思い出すと、とりあえず全てのショットを、せめて80点位のレベルに上げてから試合をしたかったような・・ 一つでも不満があるとそれが

気になる性格のようです。 なので、試合も楽しめない。 何となく落ち着かなかった。

 

スクールで全てのショットの基礎・基本及び最新技能を正しく教えてくれる、自主錬で素振りもする、なら多分、5年とか8年位で全体が纏まるような気も

するのですが、現状ではどこに向かうのか、頂上まで道案内してくれるコーチはどこにいるのか、暗中模索の世界が現実です。 

 

試合を優先すると、打ち方はほぼ直せない。 試合(特にダブルス)は打ち方を狂わす要素が多く、練習でどこかを修正したつもりでも、1試合で元に戻ります。

二兎は追えません。  独学で各ショットを順番に修正していると、何十年という時間も必要で、試合を楽しんでいるヒマはほぼない。 良いコーチがいたとしても、

短時間には直らない。 どうせならより良い方向に行きたい私は技能を選択し、永い時間が掛かって・・います。 現在進行形・・

 

どちらを選択するのかはご本人が決めることですが基礎、基本から逸脱したショットは試合にも結果が現れます。 苦手を克服したいとか、少しづつでも上達

したいなら直さざるを得ないはずですので、ご自分は何処に行きたいのか・を少し検討されることも良いかと思います。 一定期間は試合から離れても、後悔は

しないと思いますよ。

 

 

 

生徒さんも見る目が大事 2020/6/15

スクールが始まって以来コーチが教える内容は、プロの主流の打ち方を目指して教えてきました。 プロがサーブ&ボレーなら スクールもサービスダッシュ。

プロがスピンなら、スクールもドライブとかスピン・・・この辺りまでは真似が容易だったので、スクールの目的を達成することができたのですが、しかし、

 

ストロークに関し現在の国内の状況は、トッププロとの乖離が最も大きいと思います。 簡単に真似ができないことがネックで更に、どの選手が主流かの

見極めも非常に難しい状況。 フェデラー選手なのかナダル選手なのか、ジョコビッチ選手なのか・・・ですので、コーチ個々が独自の見解で、自分が出来る

範囲の見本を見せ、教えている状況。  結果として、従来のスクエアスタンスもしくはセミオープンで腕をコネるスタイルが非常に多い。

 

少しでもプロ主流風の打ち方に近づきたい意図は感じるのですが、テニス雑誌に載っているコーチもほとんどはスクエアスタンス。 YouTubeのレッスン動画も

ほとんどスクエアスタンス。 トッププロ主流の打ち方とは異なります。 本人も悩んでいるとは思うのですが、トッププロの誰とも似ていない打ち方を教えて

いる状況。(あえて、錦織選手に近いとは言えるかも) 生徒は、コーチの言葉より目で見て覚えますので、コーチの見本がズレていれば生徒もズレた状態で

固まります。 もう限界でしょう。

 

生徒さんも色々で、自分より上手ければ良いとか、コーチの大会実績があれば良い・の生徒さんもおられるのでそれなら問題は無いのですが、プロと同じ

打ち方を覚えたい生徒さんにとっては、今は氷河期のような気がします。  

 

コーチとは何か。 自分の打ち方を見せる人。自分が覚えた経験を話す人・です。 それに基づいてあーしろ、こーしろと言いますので、コーチ本人の

打ち方がどうなのか・が一番大事なポイント。 打てない打ち方を教えることは不可能ですので、教えるコーチ本人の打ち方が、自分の希望に合うか・を

見る目が大事。

 

簡単な見分け方はスタンスです。 見本をオープンスタンスで打っていないなら、コーチの打ち方はプロの主流ではない。 具体的には、テイクバック終了の

時点でオープンスタンスであること。 テイクバックではスクエアで、打ち終わりにオープンになるコーチもいるようですがそれはダメです。なんちゃって

ですね。 セミオープンもダメ。

 

セミオープンでコネるは錦織選手に近いですが、真似し易い選手が錦織選手だっただけで、他のトッププロの真似が出来なかったとするなら、この見本は

錦織選手風ですと生徒に伝えるべき。 フェデラー選手はこう、錦織選手はこうです・・と見本を見せて、どちらを選択するかを生徒が決める・ならスクールと

しては理想的ですが、それは私も無理。  セミオープンならまだしも、スクエアスタンスのトッププロはほぼ絶滅ですので、トッププロの現状をよく見て

頭を整理してください。

 

生徒さんの見る目が向上し声が大きくなると、コーチも勉強せざるを得なくなるので、日本テニス界を変えるのは生徒さんが声を上げてくれることが一番

良いかも知れません。 コーチの心情にも配慮しつつ、ご自分の意見を伝えてみて下さい。 レッスン料を支払っているのは生徒さんですので、ご自分の

要望を伝えるのは良いことと思います。  言い方としては、オープンスタンスで回転するのはどうやるのですか?とか、オープンスタンスの打ち方を教えて・と

言ってみて下さい。

 

補足  見分け方は 「オープンスタンスであること」 と書きましたが、従来のスピン系もオープンスタンスであることを失念していました。

ですので「オープンスタンスで且つ球種はフラットもしくはドライブ」であること・と訂正します。  少し見分け難くなったかと思いますが、まずはスタンスを

確認し、次に球種を確認。  ざっくりオープンスタンスでフラットが打てているなら、主流のストロークが打てるコーチ・と理解して良いと思います。 

 

打てる・から、教えることが出来る・とは限りませんが、少なくとも教えられる可能性が高い・とは言えます。 見本が正しいことが最優先ですね。

 

 

 

プロと自分の比較 2020/5/25

プロは何故あれほど軽々と打てるのか? サービスでも ストロークでも ボレーでも、自分は何故打ち難いのか? 答えとして筋力を引き合いに

出す人がおりますが、無関係ですね。  筋力と言っておけば、諦めてくれるだろう・の屁理屈。 

 

悩むテーマは人それぞれですがまず、一番お悩みのショットに絞って下さい。 まず自分の動画を撮ることをお奨めします。現状把握ですね。 

(サービス以外が良い)  

ポイントは、自分が相手ボールに対してどう動いているかが判る様に撮ること。 なので、広角で撮影することが良いです。 それをプロの動画、画像と

比較して下さい。  プロが支障なく打てる理由は動画中にあります。  悩んでいる方とは決定的な違いが必ずあります。 

 

ストロークで具体的に言うと、相手ボールがネット上を通過した瞬間、プロは(貴方は)どういう状態かの比較。 相手ボールはスピンではなく、速い打球が良い。 

 

プロの全てを真似できれば、必ず打てます。 全てとはラケットを引くタイミング、肘、手首の形と位置、上体の向き、スタンス等。 グリップは球種によって

変わるのでそれは無視。  真似しているつもりだけど打てない・のは、ボールに対する各動作のタイミングが多分、遅れているから。 

相手打球に対してどう動いているか・がポイントです。

 

 

 

用具の模索より 2020/5/24 

中古といえど新たにラケットを買うのは楽しいですね。 タッチペンでキズを修正、グリップチューブを入れたり、張り替え、ステンシル入れ、

レザーグリップにオイルを塗って・・オーバーグリップ巻いて・・重さ計って・・ 完成した段階で盛り上がりは沈静化していますが、過程が楽しい。

テニス始めた頃はウエイト張ったりと色々細工はしていましたが、今はノーマルです。 

 

2008年頃のフォア未熟な最中にはどうにもならなかったラケットが、打ち方が落ち着いてきた4〜5年後に問題なく使える様になりました。

打ち方がどこかが悪い時は、ラケットを替えても何をしてもムダですね。  何となく自覚されている方も多いとは思いますが、問題はやはり打ち方。 

それを放置して、用具で何とかしようとしてもダメ。

 

でも、打ち方を直すことはほんとに難しい。 特に自分の打ち方は、自分では判らない。 かと言ってスクールに入っても、生徒一人に費やす時間は

ほんの僅かですので修正はほとんど無理。 直すより、ムダなく運動させることが主目的。 かくして延々と悩むことになります。 

 

要は、打てない、打ち難い原因はどこか。 判るコーチに教えてもらうことが一番早い。 部分的な修正でその内容が正しければ多分、直ぐに

実感できるはず。 実感が無ければ別のコーチに・・ですね。 条件の良い個人レッスンでしか直せないと思います。 

 

 

 

何故スピン? 2020/5/12

テニス雑誌は何故、スピンを連呼したのか。 ラケットメーカー、ストリングメーカーも挙ってスピンを強調した商品を販売したのは何故か。

外国選手にスピンが多いから? 錦織選手もスピンだから?  スナップ何とかの前提がスピンだったから? コネた結果がスピンだったから? 

スピンと書けば売れたから? テニスしてますか? コートの皆さんの頭はスピン漬けですよ。

 

親がスピンなら、子もスピン。 コーチがコネれば親がコネ、子もコネる。 真似が基本のスポーツに於いて、負の連鎖が始まる。 もう止まらない。

 

日本人は体格的ハンデがあるにも関わらず、外国プロと同じ戦い方で勝てると思っているのでしょうか? 小柄が故の戦略が必要と思いますが如何?

体格差を克服するための知恵とか工夫、戦術、戦略を考えるべきなのに、スピン連呼のお陰でどこかにぶっ飛んでしまった・と私は思う。

 

スピンでどうやって試合に勝てるの? 諸外国はサーブ1打で1ポイント。 日本は、大汗かいて延々とラリーをしても1ポイント取れるか判らない。 

体力勝負の方向で正しいと思いますか?

日本のプロがどの方向に進めばよいのか、どうやったら世界と戦えるのかを考えないとダメだと思いますが如何? 主義、主張は無いの?

 

大局観がないよね。 知恵も工夫もない。 どこかの国の洗脳と同じような気がする。 スピン打てればOKで、その先を考える知能が見当たらない。 

初心者からスピンを打っていれば、上級になってもスピン以外の選択肢は無い。 凝り固まった頭に加えてプロネーションもできない、体格差もあるなら

勝てるはずがない。 

 

いつまで経ってもレベルは上がらず、マイナースポーツ決定。 もう長いね、いいかげんに目を覚ました方が良いと。 自分の首を絞めてるだけ。

テニスを侮辱し、品の無いスポーツにしてしまったと思う。 

 

 

 

観客の苦労

ゴルフの大会で観客が騒がしい場合、係員が「静かに」とのボードを観客に掲げる。選手も神経質に観客を睨む場合もある。 テニスの場合も

騒がしい時には、審判が観客に注意するアナウンスを行う。 逆に、走り幅跳びや棒高跳びでは、選手が助走前に観客に手拍子を求める光景もよく観る。

そんな騒音、ざわめきなどどうでも良いとみえるスポーツが野球、水泳、バレーボール、サッカー等々。 それらの選手、審判員らが観客に対し

「静かに」などは聞いた事が無い。 同じプロスポーツでありながらこの違いはなんなのだろうか。

 

おしなべてゴルフ、テニスの選手は雑音を嫌うが、観客あってのプロのはずが、観客に対し「静かにしろ」とは言語道断の気もするし、観客の行動を

規制、強制するという意味では「高慢なスポーツ」に思える。

 

気にする選手は、練習時も「静かに」の警告を掲げながら行っているのだろうか。 そんな静かな練習場所など存在するのかという疑問もある。

練習時は気にならないが、試合では気になると言われても納得がいかない。 静寂を求めるスポーツは明らかに少数派だが、観客もどのスポーツを

観るのかで心構えを整えなくてはいけない。

 

 

 

サンアイのECOボール(再生ボール) 2014/05/20

  

  

  

 

 

以前に購入し放置していたペコペコ中古ボールのエア充填をサンアイに依頼。 早速レッスンで使用したが実に良い感じ。やはりエア十分のボールは打感が良い。

面数が増えているオム二コートは、フェルトの磨耗よりもエア抜けが目立つ。 程度は良いがエアー不足で使えないのはもったいない。

今回は1カゴ分をエア充填のみを依頼したが、フェルト張替えも可能で新品に生まれ変わる。 廃棄物はフェルトのみ。 サンアイは貴重な企業と言える。

 

 

ソフトテニス 2013/12/30

訪問するサークルの隣で地元ソフトテニスクラブがよく練習している。 かなりの年配者から若者、子供と3世代同居の印象。

組織として完成された印象で、面倒見の良い大人が子供を教える。  低学年の小さい女の子が、大人と互角(に見える)に打ち合っている様子は

見ていても楽しい。 軽いラケット、ボールのお陰か。 親も見学している為にコートの外もにぎやか。

 

また別の日には、20代男性二人がラリーの練習。 トップ打ちは目が追い付かないほど球速が速い。すごい迫力。 クラブはソフトテニスの知識・技能を

伝える環境が整っているよう。  硬式には中々無い光景でうやらましくもある。

 

 

 

自宅で素振りを再開 2019/11/24

コートでの空き時間にはしているが、自宅での素振りはかなり久しぶり。 コートでの練習時間が減少しているので、やらないと維持すら困難。

フォアストロークは各部の再確認。 両手バックストロークは・・・やはり素振り不足で、全体がバラバラの感じ。

数日もやるとラリーで効果が出る感があるので、やっぱり素振り・と再認識している。

 

 

 

ソフトテニスと硬式テニス 2011/01/06

ネット上の現役プレーヤー間では意外に仲が悪い。困ったことに、圧倒的に硬式側のレベルが低い。

しかし昔も今も影響を与え合う良い関係。 例として、硬式テニススクール主流のドライブ、スピンは、ソフトテニスからの応用。 そのお陰で最新の

運動連鎖の打ち方が誕生した。

 

最近のソフトテニスストロークで体を廻す打ち方は多分、硬式ストロークの応用。 サービスのプロネーションも硬式からの応用で、ソフトで使う人が

増えている様子。大変似た球技である為に参考になるショットも多く、今後も良い関係であるべき二つの球技であることは間違いない。

 

 

 

Q&A 2010/12/06

ネット上に色々なQ&Aがある。その代表は当方もお世話になっているyahoo知恵袋、他にOKWave等。経験者が未経験者に回答、

助言をするスタイル。しかし見ていると、異質な解答者が存在する。

自分の経験を回答する人がほとんどで当たり前の話だが希に、明らかにテニス雑誌を引用しての回答がある。雑誌の中身を疑うことなく

信頼しきって、自信たっぷりに回答するから質問者には判別し難い。

 

質問する側は初心者が多い為、それを真に受けると被害者になる。回答の通り試したが上手くいかず・・どうしたら良いか?との再質問も

最近は目立つ。文字で打ち方が説明できるはずもなく当然の結果とも言えるが 被害者はこれから先も当分の間悩むことは間違いがない。

ラケットスペックに大変詳しい回答者もいる。必ず6〜7のスペックを網羅。解説という意味では良いかも知れないが、中上級クラスなら

既に多数のラケット使用の経験があるはずで、3つ程のスペックが判れば選択に苦労はしない。それほど詳細に気にする必要は無いはずなのだが、

何故か不思議なほどスペックがお好き。

 

それらの回答を見て最近、なんとなく解ってきたことは、雑誌崇拝もスペック依存も、テニス経験不足者の拠り所ではないかと感じる。

この様な方の特徴は、経験者であれば書くはずがない非常識が回答の端々に表れること。上級ほど知識と技能は同時進行となり、

非常識な部分は出難くなるが、知識先行の方は、経験が少ない分ブレーキも効きが悪い。豊富な情報と非常識な部分が共存する回答は、

何とも言えない違和感がある。他回答からの部分的パクリが多いのも特徴。

 

どのような回答をするかは本人の経験が重要であり、多くの回答者に共通な点だが、それが不足なら全てを書くしかなく、結果として長文になる。

実態は少経験者が未経験者に回答している印象で、本来あるべき姿とは異なるような気もする。

打てるようになると他にアドバイスしたい時期もある。しかし、人の足を引っ張る危険性も十分に頭に入れ、身の丈で回答して頂きたいもの。

それら異質な解答者の共通点は「長文」。他人にアドバイスしようと思えば、判り易く短く纏めることが普通。それが長文になるのは、

回答者の背景に何かの理由があると想像した方が良いかも。

 

 

 

日本のテニス選手は何故小さい?

外国の女子選手は何故あんなにでかい?それに比べ日本選手の小さいこと。 おそらく平均身長で15cmほどは差があるのではと感じる。それは

サーバー有利のテニスに於いて戦う前から圧倒的に不利。

日本に大型のプロスポーツ選手はいないのかと思うといる所にはいる。 特に顕著なスポーツはバレーボールとバスケットボール。 外国人に比べると

やや劣るもののほぼ近い体格で、少なくともテニスほど差はなさそう。

 

なぜそのように偏った状態になったのか。もしかするとその原因は中学校のクラブ活動にさかのぼるような気がする。 一年生が部活を選択する際、

身長の高い子はバレー、バスケに誘われ易いのではないだろうか。

能力の面で考えると、身長が同じとしても筋肉量(肉食)で劣り、闘争心(狩猟民族)で劣る。 日本人がスポーツで外国人に勝つもしくは同等の戦いを

する為には 少なくとも身長では上回ることが必要と感じる。 低迷している日本のテニスは、身長の高い選手を増やさなければ現状の状態は間違いなく続く。

 

 

 

教える環境 2009/05/26

3月よりyahoo知恵袋のテニスに参加。全国からの質問に対し、全国から回答が書き込まれるダイナミックな場で面白い。 当然、回答者には

コーチクラスが多い様子。 質問者は学生(中学、高校)が多数を占め、軟式、硬式の比は2:1位で軟式が多い。 質問の大半はラケット及び

ガット選び方、打ち方はどうする?がほとんど。 困っている子供達がいかに多いかが分かる。

 

その中で驚いたことは教える側の問題。入部したが打ち方が分らない、教える人間が不在、顧問がやる気がない。 打ち方を教えられずに悩んでいる。

今のご時世を繁栄し、スピンが打ちたいが打ち方を教えて・・も多数。 当然、文字だけでの解説などでは不可能で成す術なしの状態。

 

 

 

2008ウインブルドン 2008/07/07

5時間弱もの男子シングルス決勝が終わった。 テニスの名勝負は選手も疲れるが、見ている方も興奮と疲れと寝不足で次の日は仕事にならない・・ 

2007の時も同様だが、対ナダル戦でフェデラー選手はタイブレークでしかセットが取れない。 ナダル選手はしっかり1ブレークでセットを取り、

今年も同じバターン。このことだけでもナダル選手の優位は見て取れる。

 

戦い方も対照的で、あくまで攻めのフェデラー選手に対し、ナダル選手は守りでチャンスを待つ。  フェデラー選手には、そもそも守って戦う気持ちなど

微塵もないように感じる。そこにフェデラー選手の凄さがある。 攻めることはリスクが高くミスも多くなるが、これほど安定して攻め続けることが

出来る選手は他にいない。 元気のよい若手も台頭しつつあるとは感じるが、もうしばらくこの関係は続くと・・

 

 

伊達選手優勝 2008/06/15

一番青ざめているのはコーチ陣ではないだろうか。 自分達のレッスンが10年前の選手に蹴散らされたことになる。

伊達選手が復帰し出場している大会は、グレードでいうと6段階の下から4と5番目。 今回優勝した有明は5番目で、賞金総額10,000$の

若い選手が多い大会。 技術的にはまだ未熟のこれから伸びる選手が多い下位の大会に、“若い選手に刺激を与えたい”との理由で伊達選手がエントリー

 

それにしても、世界では10代でグランドスラムに勝つ時代に、日本では10代が30代に負ける状況は困ったもの。

男子の鈴木、岩渕、女子杉山の現在のトップはそろって30代。 それを超える選手がなかなか出てこない。 その原因はコーチの能力にあると思うが、

このままだと日本のテニス界は“ただ天才の出現を待つのみ”でしかない。

 

 

プロ選手の日本語が大変です・・NHK言葉おじさんの真似)

あまり書きたくは無かったが、インタビューに答える選手(テニスではない)の言葉の使い方があまりにも釈然としないので・・

試合に向かうプロが「楽しんできます・・」??   プロなら「観客が楽しむ」が最優先であり、“自分が楽しむ”を公言するとは言語道断。

心の中では「自分が楽しむ」でも良いし、それでリラックスできるなら、結果として観客が楽しい試合になる可能性は高くなるが、自分優先を“公言”しては

どうしようもない。

 

高校野球の選手も「観客に感動を与えたい・・」 ?? そんな押し付けがましい感動なんかいらん。  余計なお世話!と言いたい。 「与える」の意味

知ってるのか?

スポーツ選手の一般常識をもう少しまともにできないのかな。周りにそれを注意する人間はいないの?

 

 

振り切れない・・

「振り切って! 振り上げるの!」といつもコーチに言われる・・女性に多い。もうテニスやめよう・・とお悩みの方、ストリングを替えてみてはいかが。

その様な方の多くは、値段が高いストリング(反発の良いナイロンマルチ系、ポリウレタン系)を使っている傾向があります。 非力な女性が反発の良い

ストリングを使うと、振り切れない可能性が高くなります。 逆にいうと、振り切らなくてもボールは飛ぶ、振り切ることが不自然だから振り切らない・です。

 

極論すると、反発の良いストリングは初心者向けです。 ラケットを振ることが不慣れな人向けに「振らなくても飛ぶ」ように作ったストリングです。 ですから

初級、中級でもスイングスピードが上がらない女性にとっては、振らなくても飛ぶ=振れない になります。(スイングスピードが早ければ問題ないかも)

ショップの店員でストリングの知識が乏しい人は、高い方が安心だろう・・と考えがち。 更に、高いストリングの方が利益率が高い、耐久性も低いから

張替え回数も見込める と良い事づくめ。  「なんで振れないの?」と悩んでいる方は、もっと高いストリングなら振れるかも・・ 結果として悪循環。

本来、打ち方を修正すべきなのですが、飛びの悪いストリングを選択すれば、ほとんどの方は自然に振れます。“飛ばないからラケットを振る”が正常です。

 

 

07全仏ダブルス

杉山選手の全仏ダブルスのファイナルを観て、おや?と感じたことがある。  通常ダブルスのフォーメーション(陣形)は並行陣が一般的。

特にサーバー側は必ずといっていいほど並行陣で攻める。  ところがこの試合は、双方共ベースラインラリーが大変多かった。 ダブルス放映そのものが

少ない為、多くのダブルスがそうなのか、それとも全仏(クレー)だからそうしているのかは不明。  新ストロークが広まりつつある中で、ストロークで

戦う方が優位と考える選手がいても不思議は無いが、もう少し観察してみたい。

 

 

2007全英

男子フェデラー、女子ウイリアムス両選手 それぞれ1億7千万獲得。女子ダブルス 杉山惜しくも準優勝。  ダブルスは優勝でも5千万、二人だから半分づつ。

ダブルスは虐げられている・・それにしても、フェデラー選手が得意のグラスコートであれほど苦しむ姿を観るのは初めて・・、綱渡りに近い勝ち方。

ナダル選手のサーブ&ボレーにもびっくり。

 

 

ホークアイとチャレンジ・システム

06年全米から採用されたシステム。審判のジャッジに対し、選手が意義申し立てが出来る。 審判員の負担軽減の意見もあるが、フェデラー選手は

反対の姿勢。ホークアイ:テレビカメラ10台による画像解析(tennis365netより)

 

私も反対だが、時として狐に摘まれた様なとんでもないジャッジがあったことも事実。  04年ウインブルドン決勝 ウイリアムスVSダベンポート戦。

ダベンポート選手、観客、テレビを観ていた人全ての人がフォルトと思ったサーブが、審判員の目にはグッド!? ブラックホールの様なジャッジが減ることは、

選手にとっては良い方向かも・・  勿論、打ったウイリアムス選手も分かっていたはず。

 

07ウインブルドンを観てちょっと気になるのは、選手がチャレンジを行使していないにも関わらず、きわどいジャッジにホークアイの映像が流される。

それは審判を疑うような行為であり、審判員にとっても選手にとっても「余計なお世話」。

 

 

中国の実力

2006.5月ポルトガル エストリル・オープンでWTAツアー初の中国人同士の決勝が行われた。 中国は確実にレベルが上がっている。日本のテニス協会は

これからどうするのか。