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プロネーションのメリット 2023/03/20

私の体験談ですが、メリットは山ほどあります。  過去の記事に何度も書いていますが何より 確率が上がる(フォルトが減る)・が最大のメリット。  更に、

その他のメリットを順不同でご紹介。  先人の知恵が山盛りです。

 

1、肩を痛めることがない   インパクトは前腕の回内が主役なので、肩筋肉はほぼ使わない。 (昔に記述したスイング軌道 大きい円、小さい円で振れると更に良い)

2、手首を痛めることがない   プロネーションでリストは使わないので、痛めることもない。   

 

3、打点でコースが変わるので、相手にコースを読まれ難い。  試合向き。

4、キックとかツイスト  スピンサーブがキックすることは良く知られていますが、フラットのバウンドも似た傾向がある。  これも試合向き。

 

5、ラケットが膝、スネに当たることがない    スイング軌道そのものが、前足に向かう方向ではないので当たらない。

6、ラケットを落とすこともない、グリップもズレない。    これは理由が判らないけどその後、症状は皆無なので、効果があったと感じている。

 

7、フラットとスピンの相性が良い  フラットが打てると、その応用でスピンも比較的簡単に習得。   1stと2ndがすぐできる。   少し詳しく書くと、方法を理解すると、

どフラット〜グリグリスピン間の球速と回転の比率を、無段階に選択することができる・の意味です。 

 

8、ストロークとの相性も良い    プロネーションの軌道は、ストロークの軌道と同じ水平が基本なので、頭の中がスッキリ。 

 

デメリット

1、習得に時間が掛かる傾向    早い方は、最初のレッスンで感覚を掴む方もおられますが、平均的には半年〜1年。  一番長かった生徒さんで2年です。

2、スライスサーブ   キレの良いスライスも打てるのですが、感覚的にはフラットとはかなり異なる印象。  ヨコの回転が中々掛からず、かなり悩んだ記憶が。

 

私のレジャー時代は、ボール投げサービスです。  すねにぶつけたり、ラケット落として割ったりと散々でした。  

プロネーションもどきのヒントを自覚したのは、スクール生時代(40年位前)のオートテニスでサービス自主練中。  どう体を動かしていたのかはまったく記憶にないのですが、

腕をこう廻すのか・・だけは理解。  すると、打ち終わりが外国プロ画像と同じ形になるので多分、間違いないだろう・・  その後、上体の向きとかトスの位置とかの全体が

纏まるまでに、やたら時間が掛かってしまいました。

その間、元のボール投げサービスに戻そうと思ったことは一度もありません。  確率が上がることだけは体験していたので、何が足りないのかを延々と模索していた感じ。

 

サービスの理想形は、プロネーション以外には無いと断言します。    私の知恵でこれを思いつくことはほぼ無いですね。 一体、誰が考え出したのか・・ これを

活用しない手はないです。

 

 

 

プロネーションの理屈 2022/12/30

本来、テニスのサービスには不可欠な内容なので、過去(ずっと昔)にテニス雑誌等でも頻繁に解説されていた内容のはず。  今は判らん・・・

 

ポイントとしては、自分で上げるトスといっても打点は微妙にズレますね。   風の影響とか、メンタルの変化とか、疲れとか・・  スイングも常に同じにはならないし。

打点のズレはそのまま打球方向のズレとなりますがその時、プロネーションと非プロネーションを比較すると、どちらが有利?(入る確率が高い)かというお話です。 

 

球種はフラットサーブ前提での内容です。  プロネーションでスピンもスライスも打てますが、球種が変わると軸(前腕)の向きが変わるので、ひとつの絵では説明が困難。

プロネーションはフラットサービスが一番説明し易いので、ご了解ください。

 

 

まず⓵ コートの状況

サービスコートの横幅は約4mです。  横4mの範囲に入ればフォルトにはならない。  広いですね。   アドコートの画像ですが、デュースコートも同じ。  センターを狙って、

4mズレてワイドにいったとしても大丈夫。    横の許容は半端なく広い。  その代わり、縦の許容は超狭い という環境です。

 

 

 

 

A 次に、スイングの違い (正面から見て)

  タテのスイングか、ヨコのスイングか。   軌道の違いに注目してください。   (左)タテのスイングとは、いわゆるボール投げ。   対して、プロネーションのスイングの

方向(向き)は90度変わります。   これがポイント

 

 

 

B 打点のズレから生ずるコースのズレ   

打点の要素は高低、左右、前後の3つありますが、前後のズレに絞ると非プロネーションの場合(左画像)黒を中心に、トスが後ろに上がるとサーブは上方に飛び(赤)、

トスが前にズレるとサーブは下方に飛ぶ(緑)。    前方から見ると四角で囲んだようにタテ長のズレになります。   プロネーションの場合(右の図)は、非プロネーションとは

向きが90度変わりますので、ヨコ長のズレ。   かんたんな物理です。

 

 

 

C これをコートに当てはめると 

以下の様になり、これがプロネーションを薦める最も大きな理由。    赤は打点が後ろ側にズレた場合で、緑が前側にズレた場合。  プロネーションでは打点が前後に

ズレてもコースが変わるだけで、上下方向のバラつきは少ない。   どちらが有利かは直ぐに判りますね。  狭い隙間を通す為の先人の知恵。  恐れ入りました!です。

当然ですが、スマッシュもグランドスマッシュも同じですよ。

 

 

プロネーションがいつ頃誕生したかは知りませんが、サービスキープには必須ですのでおそらく、諸外国で100年以上は基本中の基本として知られた技能のはず。 

 

打てるようになると、この効果は直ぐに実感できます。  ただ、習得には時間が掛かりますので、その気があるなら早く始めて下さい。  ラケット操作はかなり難解なので、

周囲に正しくプロネーションを教えてくれる人材がいるなら、教わった方が確実に早い。    独学で覚えようとすると、私の様に何十年も掛かってまだ未完成。  スイング全体の

纏まりに時間が掛かる。   道に迷うことも多いので、教わるべきです。  

 

今までの非プロネーションのサービスの中身は、何一つ役に立ちません、邪魔になるだけ。  全部変わるので、ゼロからのスタートと思って。  トスの位置も、上体の向きも変わります。

なので、初心者から練習した方が良い。  小学高学年位なら問題なく打てるようになります。   

 

ボール投げは非プロネーションそのものなので、バットとグローブに持ち替えて野球に転向した方が良いかと。   正しいプロネーションを覚えて1stはフラットサーブを打ちましょう。

それがテニス本来の戦い方です。

 

追記

プロネーションは横に引っ叩くようなスイングになり、乗せて押し出す感じではありません。   なので、緩いもしくは柔らかいストリングでは習得し難いような気もします。

柔らか傾向の方は、用具の見直しも含めて検討した方が良いかも。 

 

 

 

フラットサービスの下半身 2021/09/18  (プロネーションが前提)

何度も書いていますが、とにかくプロネーションで打たないことには、フラットサーブの確率は上がりません。 それはひとまず横に置きますが・・

 

フォームとして1stでも2ndでも、決まったように膝の曲げ伸ばしをしている方。 多分、プロの真似で既にクセだと思いますが、膝の曲げ伸ばしはフラットサーブには向きません。 

トスと同時に膝を曲げ、インパクトに向けて伸ばす・は、下から上への動きなので当然、ラケットにも下から上の動きが加わる。  すると必ず順回転(スピン)が掛かる。

更に、トスと同時に膝を曲げる (上体は下がる)と、担いだラケットもより下がり易くなり、下がると振り上げるので、それもスピンサーブの方向。  フラットサーブは無理。 

 

プロも膝の曲げ伸ばしでフラットを打っている選手もいるようですが、無理を通せば道理ひっこむ的で、選手本人の工夫でフラットにしていると考えた方が良いです。 理屈には合わない。

もしかすると、少し順回転を掛けたい為に膝を動かしているのかも知れないが、真相は本人に聞いてみなければ判らない。 

 

学校で習ったと思いますが、高校物理 力の合成 (ベクトル) 懐かしいですね。

頭と手はフラット(水平)で打ちたいが、足は下から上へ動かすと、結果としてのスイングは斜め上方へのスイングになる。 物理です。  ラケットを前方向に振りたいのなら、足も

同じ方向(向き)に動かすことで下半身とラケットが同調する。 つまりフラットなら、膝は使わず前移動が望ましい。 

 

YouTubeを見ても、フラットの見本のはずが足は上下?の理屈に合わない見本も多い。  フラットを打ちたいなら、体の上下動は邪魔。  カッコ良さの追求は後回しにして

順回転の掛からないもしくは少ないサーブが打てることを最優先に練習して下さい。  トス上げると膝が曲がるクセ・がある方は、素振りで直すしかありません。

フラットは、膝を曲げずに前移動。(前にジャンプという言い方でも良いかと)  スピンは膝を曲げ伸ばしで上に伸び上がる。

 

フォーム変えたら球種バレるじゃん・と聞こえてきそうですが例えば、フェデラー選手の1st、ナダル選手の1stの球種は、アマチュアの皆さんでも知ってますね。 球種はバレてる。

トッププロほど1stはフラット、2ndはスピンとほぼ決まっている。 選手により1stもスピン系の選手もいるが、球種は選手で決まるとも言える。  なので、球種は隠す意味がない。

大事なことは、打つコースがバレないことです。 

 

日本人は身長が低いのでフラットは入らない・・との意見もあるようですが、フラットの確率は(プロネーションが重要ですが)、球速でも変わる。 200km超えを目指す訳ではないので

球速を落とせば確率は上がる。 スピンより速いサーブでバウンドも低い。 強打され難いサービスを持つことが大事ではないかと。  エースにもなるかも。

なので、まずフラットの打ち方を覚えることが優先。  入るか入らないかは、フラットを打てなくては確かめようがない。 確率は50%で十分。 1stはフラット、時々スライス。 2ndはスピン。 

 

誰が言ったか知らないが、日本のテニス界はデマが多過ぎる。  テニスの花は、1stのフラットサーブでエースを取ること。  スピンでエースを取るのは大変。 勝てないですよ。

ラリーで1ポイント取るのは大変ですが、サービスエースなら簡単。 それがテニス本来の戦い方です。 

 

プロの真似をするなら、その動作の理由を理解してから始めた方が良いです。   意味も理解せず自分のクセにしてしまうと、取り返しがつかなくなります。

 

 

 

サービスのグリップ 2021/04/29

サービスのコンチネンタルグリップは、プロネーションでフラットサーブを打つために必要なグリップです。  にも関わらず、コンチネンタルと答える人は多いが、

プロネーションで打っている人はほとんど見たことがない・・・の不思議。

 

プロネーションで打たないなら、コンチネンタルで握る必要はなく、逆に打ち難いはず。    少し厚く握った方が当たりは厚くなり、確率は別にして球速も上がる。  

“サービスはコンチ” という言葉だけが独り歩きしており、誰がこんな短絡した言葉を拡散したのか知らないが、悩むアマチュアを増やしているだけ。

 

コンチで握ってはいるが、スイングは独自の工夫をして打っている方もよく見かける。  もうかなり前、ある地域の女子シングルスの優勝者  試合中のサービスを

拝見すると、腕を廻すプロネーションらしき動作・・なるほど!こういう解釈もあるか・・とびっくり。    ご本人は大変な苦労と努力で会得したと思うのですが、意味を

理解せずに練習したために、結果として間違った動作になってしまっている。  Youtubeにも勘違いの動画がかなり多い・・です。

 

グリップは正しいサービスの入り口であることは間違いないが、目的と動作も含めて知らしめるべき。  コンチネンタルは、プロネーションとセットということを

覚えて欲しい。  グリップだけでなくコックも必須であり、プロネーションの複雑な動作を文字とか言葉での解説はほぼ無理。  

グリップだけを強調するのは止めて頂きたい。

 

 

 

 

 

 

 

本文 サービス service

 

日本の常識 2011/12/19

日本のアマチュアにはプロネーションという名称すら知らない人も多い。  サービスはボール投げと同じ・が常識のようで、実際にボールを投げさせる

コーチも多いが、プロネーションとは別モノであり間違い。

私自身は若い頃にボール投げ式からプロネーションに変更したが、その後ボール投げ式に戻ろうなどとは考えたこともない。  一番驚いたことは、

球速を下げずに確立が上がる。 打てるようになった生徒は、確立の高さに狐につままれた表情をする。

 

プロネーションの凄さは、ボール投げで上達を諦めた人だけが実感することができる。   今までの問題が全て解消するのだから当然。  時間は掛かるが、

練習した甲斐があることは確実。

 

サーバー有利のテニスで、サービスの方法が誤っていたなら勝てる可能性は低くなる。   外国プロでも希に間違ったサービスを見かけるが、日本では

希に正しい選手が存在する程度。   この差は致命的。

 

 

 

球種の選択肢 2012/09/08

プロネーションができるようになると、球種も選択肢が増す。   当然、一度に全てを覚えることは出来ないがフラット、スピン、スライスが練習により習得できる。

始めはフラットがプロネーションを習得するには向く。  次にスピン。   スライスは最後が良いような。

 

スピンはフラットと繋がりが良い。   フラットに少し順回転を掛け、回転量を増すとスピンになる。逆にスピンの回転量を減らしていくとフラットに。

球速と回転量のバランスの問題となり、球速を少し落とし回転を少し増す・・も可能で、ドライブ的なサービスも打てる。    但し、打ち方は当然異なるので、

それぞれを練習してほしい。

 

スライスは、感覚としてはフラット、スピンとはかなりの違うな〜の感覚がある。    プロは近い打点でそれぞれを打ち分けているようだが、アマチュアで

それを真似ると、球種の打ち分けはほとんど不可能。   打点が変わる(トスの位置が変わる)ことが球種を打ち分けるポイント。

相手に判り難く・・を考えるのは、それぞれを習得した後が良い。

 

 

 

トロフィーポーズ・タメ・カベ 2011/07/05

サービスのポイントとして掲題の表現が多いが、問題が多い。  単なる通過点であるはずだがこれを強調すると、その位置で静止する危険性が高く、

静止すると円運動を始めた意味が無くなる。  更に、静止した分トスも高く上げる必要が生まれ、本来不要な筋力も使うはめになりと悪い要素が増える。

 

当然、サービスとしては不安定になる方向で、何の為の表現なのかが判らない。  硬式テニスでサービスは、最重要なショットであるにも関わらず、

足を引っ張る記事、ネットの記述が多いのは困ったもの。

 

 

サービスのスイング 2011/07/05

 


右利き選手の背中側からみたスイング軌道。青線は体の前を通り、緑線は体の後を通る。赤線はプロネーションで、単なる直線で表現は困難で点線。

 

本来はAの、大きな円から小さい円への連続が硬式の基本で、必要な筋力が最小になり安定したプロネーションに繋がる。

Bのショートカットスイングは伊達選手、土居選手がそうだが、円運動ではない為に運動の伝達が途切れ、腕力で振ることになる。

 

サービスは、ほぼ静止(エネルギーゼロ)したボールを打つために、ストリングのたわみが少なく球速が上がらない。その為によりスイングスピードが

要求されるが、筋力で振ったのでは限界があり狂いも多くなる。スムーズな円運動とクラッチバックの加速が球速アップに欠かせない。

 

しかしこのクラッチバックは覚えることは難しい。目に見えない部分である為、どの様に動いているのかが自覚できない。多分多くの人は、クラッチバックが

できずにショートカットを選択しているような印象がある。

現実的には手首のコック、上体を前向き等の他の動作が加わるために図のように単純ではないが、球速UPに必須であることは硬式の基本。

 

 

ト ス 2010/11/16

実はトスも難しい。

サービスの主役はプロネーションのスイングだが、それが正しく振れるか否かはトスが決め手。スイングを修正したなら当然、トスも修正する必要があるが、

スイングに気を取られて従来のままトスを上げる方も多い。高さ、タイミング等も変わるが何より上げる場所が変わる。以下のプロの画像をよく見て頂きたい。

 

1.フラットサービスのトスを上げる場所 (写真は1987テニスジャーナル別冊より)

 


 

正面から見て、ボール左右方向の場所の違いを確認して頂きたい。

左画像のアンガー選手を例にすると、Aからトスを上げBでインパクト。AとBでは約腕1本ほどの長さの違いがある。つまり、打点の真下から真っ直ぐ

打点に向けてトスしているのでは無いということ。全てのプロが同様で、打点の位置は、前足と目標を結ぶ線上のほぼ真上。

 

日本でよく見るのはAで上げAに落ちてくるトス。投球スタイルのサービスならそれで良いが、正しいフラットサーブやスピンサーブは打てない。

スライスサーブならA点で可能だが、プロネーションを使うスライスサーブは大変難しい。

 

トスも大事なポイントは再現性で、常に狙う場所に上げることが出来ないと、サービスも安定しない。当然、確立が悪くなり球速も上げることが出来なくなる。

 

この画像ではトスの左右の位置関係しか判断できないが当然、前後位置も重要で画像ではかなり前に上げている。

高さも加え、3次元で安定するトスが上がらないと打球も安定しない。

ボールが離れる瞬間の手の平の向きにご注目。水平を保っている。リストを使っている様子はない

 

 

2.不安定なトス

 

腕を伸ばし、肩を中心とした円でトスを上げる場合、どのタイミングでボールを放すかで上がる方向が変わる。緊張する試合ではより不安定になる危険性がある。

その対策として以下の様な方法が考えられた。

 

3.狙うポイントに上げるには

肘の曲げ伸ばしを利用し、なるべく直線的に上げる。最下点で肘を伸ばし、水平時点で肘を曲げ上で伸ばすと、やや直線的な軌道を通る。それだけで

トスしたボールが安定する。

 

ボールを持つ手の平は極力水平を保ち、手首のスナップは決して使わず、押し出すようなトスが良い。その為には、一旦最下部まで下げてから上げると、

高さ不足に困ることも無い。

 

 

サービスの素振り29分割の連続写真) 2010/10/27

サービスのフルモーションを細分化しご紹介。プロの写真を探したが、粗い写真が多く個性も豊かで、見本としては不安もあった為やむなく撮影。

球種はフラット 前回と同様に下半身の動きはやや押さえ気味 グリップはコンチネンタル 手首はコック。

ラケット軌道のみ注目して頂きたい。動作を大まかに別けると体前側の大きな円→背中の小さな円→振り上げプロネーション→インパクト→フォロースルー・で終了。

 

前半部(構え〜背中に落ちる前半分の円まで)

 

後半部(背中の後半分の円〜インパクト)

ラケットが背中に落ち、ここから体のターン(正面向き)と同時にラケットを振り上げプロネーション(21〜29)インパクト(23、24)

 

29の後ラケットは、お腹の前を通り左側に出て終了。

プロのスイングには、伊達選手の様にショートカットしたバックスイングもあるが、本来は連続した円運動が望ましく肩、上腕の筋力はほとんど使わずに済む。

当然、肩を痛めることも無い。構えの状態から振り下ろした遠心力を最後まで利用できる。私個人のクセも当然ありますので、自分流に修正して覚えて下さい。

 

 

多分、一番判り難い部分は背中の11〜17(見えないから)で、クラッチバックと書いた昔の雑誌もある。これをスムーズにまわすには、肘を高く保つことがポイント。

力が必要な場所は手首のコックと前腕のプネーションのみだが解説し難いのは、コックを維持する為に力を入れてグリップを握ると、背中でラケットが

止まり振り上げのエネルギーがロスする危険性が高い。よく練習して力の入れ加減を掴んで頂きたい。

 

プロネーションは22〜27だがその間は、腕の前進はほとんど無い。簡単に言うと、腕を止めてプロネーション(回内)させているということ。振り上げた

速度のまま腕が前進すると、プロネーションのタイミングが遅れるか、不完全で終わる危険性が高くなる。生徒に教える場合も必ず、真上で腕を止めて・と。

肩筋肉が強いとこの動きがスムーズに出来ない危険性もある。投球練習は、サービスの役に立たない理由がこれ。腕が止まったらボールは投げられないが

サービスは、腕が止まらないと正しくプロネーションが出来ない。

 

最終的に上記スイングに半歩程度の前移動が加わり、サービスのスイングが完成(トス解説は後日)するが、体で覚えるまでには毎日50〜100スイングで

2ヶ月位は集中して素振りし、その後は練習毎に復習の意味で20スイング位。覚えたと思っても必ず狂いが出るため、(出来ればガラスに映しながら

)素振りは欠かせない。試合で使えるまでには1〜2年掛かると思った方が気は楽。スピンとスライスサーブの素振りもあるし・・テニスは、一生楽しめます。

 

 

サービスに必要な筋力 (知恵袋ネタ) 2010/10/21

速いサーブを打つ為にどんな筋トレが良いか・どの筋肉を強くしたら良いか・などの質問が多い。肩筋力で腕を振るサービスならそれもありだが、硬式テニスの

サービスでラケットを振るのはプロネーションの為の前腕で、肩はほとんど使わない。それを証明する画像も撮影中だが、 具体的なスイング(フルモーション)の

動きとして、構えの状態から前側の円運動、後から振り上げて背中の円運動をすることで、ラケットは勝手に頭の上まで上がる。その間は筋力と使う感じは無い。

 

サービスの練習にボールを投げさせたり、ゴムひもを引かせたりと 間違った練習が当たり前の日本では多分、コーチですら正しいプロネーションを打て、

正しい説明が出来るコーチは少ない。

 

 

サービス見本 (1987テニスジャーナル別冊より) 2010/09/30

撮影方向はほぼ正面。プロネーションと体の向きを確認してほしい。各プロ共インパクトでのプロネーションの様子はほぼ同様。体の向きは、横向きが

強い選手もいるがほぼ正面向きでのインパクトが多数を占めている。

 

エドバーグ選手 ナダル選手に負けないスピン(キック)サービスの持ち主。プロネーションは3〜4、上体はほぼ正面向き。

 

 

レンドル選手 プロネーションはやや後側でスピン系と。上体は横向き傾向が強い。

 

 

メツィル選手 見本になる良いフォーム

 

 

カレン選手 良いフォームと思うが、大事なインパクトの画像がない・・

 

 

デイビス選手 ややクセのある上体の傾き。スライス系サービスと思う

 

 

クリーク選手

 

 

マスー選手

 

 

シンプソン選手

 

 

アンガー選手 インパクトでの腕とラケットの関係がよく判る。

プロネーションは前腕を約180°廻す。9-2がスタート。9-3で90°廻りインパクト。9-4は、残り90°を惰性で廻り計180°となる。

各プロ共、ラケットを振り上げるタイミングで正面に向き始め、インパクトではほぼ正面を向く様子が判る。

プロネーションの詳細は、たった3枚の画像では捉えきれないので想像して頂くしか無いが、よく言われるボール投げの動作とはまったく異なることが判る。

5のデイビス選手、6のクリーク選手はスライスサーブの様な気も。

 

男子選手のみの掲載だが当然、女子選手も同じ方法でサービスを打つ。男子に比べるとやや曖昧な選手も多いように思えるが、トップ選手の多くはまったく同じ。

サービスが正しければトップへの距離は近くなるのがテニスだが、ご紹介した9名は約20年前の写真。日本でボール投げが主流なら、世界から20年以上

遅れていることになり、勝てないのも当然・・となる。

 

 

サービスは横向き・の誤り 2010/08/20

雑誌等でも決り文句のように“横向き”と解説されている。当然私も長い間疑いもしなかった・・

しかし数年前、サービスのレッスン中に ん?何で横向き?と疑問が。生徒に教えていたのは当然、プロネーションを使ったフラットサービスだが、横向きで

打たせると動作のつじつまが合わない・・

 

プロネーションは常識、横向きも常識のはずが、何かがおかしい。それまでの常識と現実のレッスンでの乖離にしばらく言葉が出ず、やむなく生徒には

斜め向き・・で。自分でも横向きを意識して打つと、何故か球速は上がらず良い当たりもなし、キックもしない・・。理由は不明確だが、何かがおかしいことは明確。

 

その後、素振りを変えながら試しやっと理解できたのは、“横向き維持のままインパクトは間違い”ということ。プロネーションと横向き維持は共存できない。

その視点でプロのインパクトを見ても、やはり横向きには見えない。

正しくは、構え〜トスは横向きで良いが、ラケットを振り上げると同時に正面向きでプロネーション(インパクト)が正しい。正面向きにならないとプロネーションの

効果が発揮できない。

 

今思うと、何故“横向き”だったのかだが多分、ソフトテニスのサービスの教え方。プロネーションを使わないなら横向きで可だが、しかしそれでは正しい硬式の

サービスにはならない。

 

 

プロのサービスのプロネーション (テニスジャーナル誌より) 2010/04/14

かなりピンぼけですがチェックするポイントは、インパクト後ラケットは(右利きの)右側に出てくること。これがプロネーションで打っている証拠。どの球種で

あっても必ず右側に出ます。

 

 

サービス プロネーション 2010/04/11

テニスで最重要なショットと言えば当然サービス。 サービスゲームを確実に取るためには欠かせないショット。ところが正しいサービスの打ち方は、何故か

日本には広まっていない。特に主役といえるプロネーションを使っている人がほとんど存在しない。

そこでお恥ずかしいが私のサービスの連続写真と、プロネーションを覚える以下のステップをご紹介。

 

下の連続写真は、腕のプロネーションの動きだけに注目して頂きたいので下半身は固定。グリップはコンチネンタル、コック、正面向き、ラケットを背中に

担いだ状態からトス。球種はフラットサービス。

正面向きが奇異に感じるかと思いますが、硬式サービスのインパクトでは正面向きが正しく、横向きのままプロネーションを使うことは不可能なのです。

何故この様なややこしいやり方なのか・・の理由は、多様な球種が安定して打てること。その為に球速を上げることが可能になり、それがトッププロも

使っている理由です。

 

 

ステップ1 (計1〜2時間)

いきなり上記のプロネーションは出来ませんので、まず下の様に腕を伸ばしボールを正面にバウンドさせ、上がってきたボールをプロネーションだけで当てます。

これがプロネーション(回内)。グリップは必ずコンチネンタルで行って下さい。それ以外のグリップでの習得は不可能です。腕の位置はほとんど変わって

いないことが重要。特に注意する点は、グリップは軽く握る。手の中でグリップが動く程度で試すことです。

 

 

ステップ2 (計1〜2時間)

次に前腕を上に上げた状態からスタートし、腕を伸ばしながらプロネーションで打つ。

ポイントは最後の写真の様に、ラケットトップが真下を向く状態で止まればOK。この状態で脱力しプロネーション終了です。

 

 

ステップ2横向き

 

上記が出来るようになったらトスを頭の上に上げて、正面向きで打てれば良いです。しかしこの段階ではプロネーションを使って打つことが目的ですので、

球速は上がりません。これはサービス練習のほんの入り口。最終的にはフルモーションでフラット、スピン、スライスを打ち分けることが必要です。

テニスのサービスは野球のボール投げと同じ・という方がおりますが、まったく異なる動かし方です。

 

 

トップスライス?スピライス?ナチュラルスピン? 2009/09/16(yahoo知恵袋ネタ)

なにやら聞いたことの無いサービスの名称がネットで飛び交っている。それを正しい球種のように回答するご人も多い。

ネットで調べたところ、あるコーチが初心者に、回転を掛けるサービスを教える為の打ち方・に付けた名称のよう。 要するに回転が掛かれば良い・だけ。

 

初心者なら、正しいスピンもスライスも難度は高い。回転の掛け方を教えるための“一時的な方法”としては100歩譲って有りかも知れないが、おかしな名称を

付けてしまうから勘違いするお方が出てくる・・

スピンでもなくスライスでもないからスピンスライス・・でスピライス。スピンはトップスピンとも・・でトップスライス。どうもそんな印象。おいおい・・・とうとう球種にも

オヤジギャグか・・

最終目標は正しいスピン、スライスのはずだが、途中で辞めた生徒はどうするのだろうか。「私のサーブはスピライス」など言おうものなら笑われるか、

白い目で見られるか、村八分。  ナチュラルスピンも要領を得ない。  自然なスピン・・?など有り得るのか。スピンを打とうとしてスピンが打てた・なら単に

スピンで良い。狙った球種が打てることがレッスンでは当たり前。

 

問題となるのは、それらのサービスには目的が無いこと。本来フラットなら、エース狙いか相手の打ち損じ狙い。スピンなら確立。スライスなら相手を動かす等の

目的が明確だが、スピンほど確立が上がらず、スライスほど曲がる訳でもない・・なら何の役に立つのだろうか。

 

 

サービス その4 2008/07/15

最近、伊達選手がCMに出ている。そのことに文句はないが、CMの最後にチラッ映る伊達選手のサービスには疑問がある。TVで放映される以上、当然

それを真似をする人もいるはずで、その意味で正しい硬式テニスのサービスであってほしいのだが、あの映像を見る限り首を傾げざるを得ない。

 

伊達選手は職人肌というか天才肌というか・・、打ち方は独自の創意工夫があちこちにある。それは、伊達選手の感性と筋力があって可能になる打ち方で、

一般のアマチュアが真似しても効果が期待できない要素もある。特にあのサービスは、出来るならCMに流してほしくなかったが、出てしまった以上

「真似しないほうが良い」と書くしかない。問題点はやはり回内。

「現役プロに対して、一介のコーチが何を言ってる?」と言われそうだが、黒、灰色を白と言う訳にもいかんし・・こちらも苦しいところ。

 

 

サービス その3 回内(プロネーション)の目的 2008/06/28

数年前のテニス雑誌を見返していたら、目を疑うような記事。テーマは「サービスで回内はどう使う」。著者は大学の教授でテニスの実績もある方。だが内容は

、回内の目的が不明確のため、プロの連続写真などで分析し解明しようというもの。・・なぜ今ごろ“目的”の話になるのか。目的が不明なら、使っている

プロに聞けば簡単に解ること・・外国男子プロは9割方常識だし、外国女子でもかなりの確立で使っている。この教授も回内を使っていればおのずと明白に

なる話のはずだが・・

 

回内の目的はこのページのサービスその2でも書いたが、再度詳しく(回内を使わないサービスと比較すると)

1.       確立が上がる 打球の上下方向のブレが少なくなる為ネット、フォルトが減少する。その結果、安心してスピードを上げて打つことが出来る。同じ理由で、

2.       セカンドも極端にスピードを落とす必要がなくなる。

3.       色々な球種  フラット、スピン、スライスで、任意のスピードと回転数を選択できる。回内を使わないとフラット、スライスのみ。

4.       肩の負担が少ない 腕を回すことでラケットスピードが上がるので、肩を動かしてラケットを振る必要がない為肩の負担は大幅に減少する。

 

常識的には回内の理論とその優位性は明確であり、多分100年以上前には確立している打ち方だが、この教授の「まとめ」はさんざんなもの。

さほど使うものではないとか自然に行うとか・・、頭が痛くなる内容だった。

 

 

サービスその2 教える能力 2007/12/25

テニス雑誌は趣味でしていた時によく読んでいたが、サービス特集には必ずと言っていいほどプロネーション(今、回内、昔は内転と)の文字とそれを

証明するプロの写真。自分のサービスと比較してもどうも違う・・。生徒としてレッスンに参加するようになっても、コーチからこの言葉を聞いたことがない。

延べ数人のコーチに習っていたが誰一人教えてくれたコーチはいなかった。

 

どうやって私がプロネーションを覚えたかというと、当時オートテニスが近くにあり、3百円?だったか機械に入れると50個程度ボールが飛んでくる。通常は

それを打つが全部足元に溜めサービスの練習に使った。多分半年くらいは通ったと。やっとプロネーションでサービスを打つことが出来るように。

なにより感じたことは確立が上がった、フラット、スピン、スライスが打てる、ラケットを投げなくなった、肩の負担が少ない等

 

テニスの試合でサービスが重要なことはご存知の通り。そのサービスに於けるプロネーションはテニスの一番重要な動作と思う。しかし現在も

プロネーションを使わないサービスの方は多く、その原因は、正しく教えられるコーチが少ないとしか考えられない。

 

外国のプロにも希だがプロネーションを使わない選手も存在する。最近ではヴィーナス・ウイリアムス。メジャーを何度も制覇した方になんてことを・・と感じる

かも知れないが、スロー映像を見ても使っていない。彼女は身長185cmでサービスの確立を上げている様に感じる。他にも数人観たことがあり、

日本だけの現象ではないようだ。プロネーションを使わないサービスは、狂い始めるとダブルフォルトが異常に増える。

サービスに於けるプロネーションは実に理に叶った方法であり、コーチを職業とするなら、それを教えることが出来なければ未熟と言わざるを得ない。

 

 

サービス 2007/09/28

張替え営業を始めて8年。その間あちこちで皆さんのプレイを拝見していますが、女性で正しいサービスの方は今まで1名様だけ。他の方のサービスが

似ているスポーツはソフトテニス。似て非なるサービスに“サーバー有利”はありません。

以前にも書いたと思いますが、硬式テニスのサービスの動作は非常に難解。しかし覚えれば試合に大変有効な武器になることは明らか。硬式テニスを

続ける以上、主役とも言えるサービスの正しい打ち方を習得すべきは言うまでもありません。ぜひともプロネーション(回内)を使ったサービスを覚えて頂きたい。

 

 

びっくり

某テレビ局のテニスレッスン(多分再放送)を観て絶句です。元プロがコートで数人の生徒を教える番組。ビックリした事は、元プロが正しくない打ち方

(プロネーションを使わず)でサーブを打っていること。しばらく唖然・・。テニスの正しい打ち方が出来ない人が、何故テレビに出てさも正しいように

ふるまえるのか・実に不思議。

 

 

 

 

以前の記事

 

プロネーションに関する独り言 2020/06/06

諸外国選手にも非プロネーションは存在する。 多くを確認した訳ではないが、有名どころではナダル選手、ヴィーナス選手、錦織選手。   これら選手の共通点は、

サービスエースが少ない、不安定、 (重要なポイントでの)ダブルフォルトが多い、 1stの球速が遅い、スピン系の1st等。   大阪選手も何か奇妙な印象。色々工夫し

模索しているように感じるので多分、悩んでいると思う。

 

外国であっても、プロネーションを教えてくれる環境は少ないのかも。  錦織選手はIMGに渡って永いが、コーチが本人のサービスを観れば、非プロネーションであることは

直ぐに判るはずで何故、直さなかったのだろうか。 すぐに直せばもう少し楽に戦えたと思うし、手首を痛めることも無かったと思う。  ツアーに出てしまったらもう直せない。

微妙な修正ではないので。

 

ナダル選手は、叔父さんコーチがボールを投げサービスを教えたようで、それでプロネーションができる訳がない。  でもメジャー山ほど取ってるので結果オーライの不思議な選手。

ほとんどスピン系の1stなので、サービスエースは超少ない。  サービスの不利を足でカバーするテニスの常識が通用しない選手。  もしナダル選手がプロネーションで打てているなら、

走る距離はもっと少なくて済んでいる。

 

ヴィーナス選手はサービスの好、不調の波が激しい。  ダブルフォルトも多かったような。  体調かメンタルかの影響がモロに出る。  身長があっても非プロネーションはこのように

なる・の良い見本。  只、この選手もメジャーは沢山取っている。   妹のセレナ選手はしっかりしている気がするが、コーチの差なのだろうか。  日本国内より確実に教えるコーチは

多いと思うが、少なくなりつつあるのかも知れない。

 

非プロネーションでもメジャー取れるなら、プロネーションはいらない・と聞こえてきそうだが、それは国内選手の現状そのものなので、今の状況を確認して判断して欲しい。  

要は入る確立の問題なので、先人の知恵を有効に利用する方が確立は上がる。  故障も少ない。 ボール投げはダメ。

 

ふと思うが、強い選手を育てるコーチは、コーチの依頼も多くなり収入も増える。  しかし、どう教えるかの細かい中身はマル秘のはずで、他コーチに知られると、自分の優位が

崩れ収入が減ってしまう。  プロネーションの教え方も同様に非公開が多いのではないかと。  それが災いし、正しいプロネーションが広まらないのかも。 

 

 

 

プロネーションを知るきっかけ2020/05/19

35年?前のスクール生だった頃、テニス雑誌のプロのサービス インパクト直後の画像を観て、ん? 自分とは何かが違う・・  インパクト直後 当時の諸外国プロは1の形が

ほとんど。  しかし私は2の形。(素振りをすれば判りますね)  1の形を通らない・・面の向きも違う・・

 

画像はyahoo検索から拝借

 

何で1の形になるのかがさっぱり判らない。  当時のスクールで複数のコーチに教わったが、プロネーションの言葉は一度も聞いたことがない。  どうやったら1になる? 

自分で調べるしかない・・で暗中模索。   私の人生、暗中模索ばっかり。 ただ、当時のテニス雑誌にプロネーションの記述は多かったので、薄々これかな?とは思いました。 

 

根本的に違う打ち方だと気が付いた時、とにかく気分が悪くなった。   何でスクールで教えてくれないのか? 釈然としないし腹が立つ。  今はプロネーションで打てるには打てるが、

やっと全部理解したと思ったらかなり歳を取っていた。   達成感はあるが、もう気力がない・・

 

スクールは現在も、当時と変わらない様子。   多分、当のコーチも教わったことが無いから教えられないと思うが、もう少し勉強しろ・と言いたい。   知ったかぶりのテキトーな

解説でごまかされても困るんですよ。(テニス雑誌に多い)   言い訳とか屁理屈も、もういらね。 

 

正しいスクールもあるとは思うが、間違ったサービスを教えられた生徒さんも大勢いるはずなので、書かずにはいられない。

 

 

 

プロネーションはテニスの主役 2020/05/13

過去に色々な言い訳を聞きましたがその中で、「日本人は身長が低いのでフラットサービスは入らない。  だからスライスかスピンに・・」とか、「プロネーションは自然にできる」

とかも多かったですね。  打てない人が、プロネーションから目を逸らそうと必死の印象です。 

 

でも、誰が何を言おうとプロネーションは絶対です。   先人の知恵はどれも凄いですが、特にこれは凄い。   どういう経緯で誕生したのか判りませんが、よく残してくれたと感謝です。

人間に水が必須と同じで、テニスとプロネーションは切っても切り離せない。

 

テニスのサービスに他の選択肢はないです。  揺るがない、不変、確定、常識、完璧、びくともしない・ですよ。   多分、これからも変わらない。   プロネーションを覚えると

「ダブルフォルト」はほぼ死語になります。   トッププロはほとんどそうでしょ。 2ndサービスが確実に入るので、安心して1stでフラットが打てる。 前置きが長いですが・・

 

プロネーションは第一に、1stのフラットサービスの確立を上げる先人の知恵。  物理的に明快な理由がある。 勿論、スピン、スライスにも役立つ。  1stの確立が上がれば

サービスゲームをキープし易くなり、結果として勝つ確立が上がる。  なのでテニスの主役はプロネーションと言えます。

 

フラットの1stサービスに於いては、身長が高い方が確立は高いので、低いよりは有利であることは間違いない。   それは逆に、身長が高ければプロネーションはさほど必要ない・

とも言える。(勿論、できた方がより良いが)   身長が低い人ほど確立は下がるのでプロネーションが特に重要に。   身長の高い外国選手にも非プロネーションも、微妙に甘い

感じの選手もいるので、低い選手でもプロネーションで打てれば、身長のハンデ分は減る。 

 

サービスは、球速が上がるほど確率は下がるが、球速を少し落としたとしても、1stでスピンサーブを打つよりは攻める意味で良いと思う。  球速と回転の割合は自由に調節ができる。

フラットでなくてもドライブ的なサービスも可。   例えばフラットをスピード10、スピン0とすると、少しスピンを加えスピード9、スピン1とか、スピード8、スピン2とかの調節もできる。 

スピード3、スピン7位で2ndサーブになる。  もう万能です。

最近判ったことは、プロネーションで打ったフラットでもバウンドが少しキックする。   リターンし難くなるので試合向き。 

 

しかし覚えるのは時間が掛かる。  やることが多過ぎるし、トスも含めサービス動作全てが変わる。  でも、挑戦する価値は十分にある。  習得したいなら早く始めた方が良いです。 

上級になってから覚えようとしてもほぼ無理。   現状にプロネーションをつけ加えるだけではもどきにしかならず、なんちゃってサーブで終わり。  初心者から始めることが一番良いです。

 

プロネーションを新しい技能と勘違いしている方もおられるようですが、ずーっと昔からの先人の知恵です。  多分100年以上は歴史があると。  私がテニスを始めた頃にはもう雑誌に

載っていた知識。    何故、日本のスクールで教えないのかは、私にも判らない。   しかしアマチュアの方で、超少数ですがプロネーションで打てる方はおります。  それは、正しく

教える人がいたことの証明。  皆さんの周りにいるかは判らない。

 

同じことを何度も書いている気がするが、これだけは何度書いても書き飽きない。 テニスの主役の話です。

 

 

 

サービスは「横向き」は間違い 2020/2/

ある日の練習で気がついた。  フラットサーブ。  テキトーに打っているときは問題ないのだが、気合を入れ真面目に打とうとすると奇妙な違和感が生ずる。

プロネーションが不完全のような、力が入らないような。  何だこれは・・と感じつつ2週間ほど考えて

 

ふと気付いたことは上体の向き。   トスを上げるときは当然、横向きだが、プロネーションを始める前に正面向きにしなくてはらなない。  以前から判っていたことだが、

長年「サービスは横向き」が頭にこびりついて当然、クセにもなり、気合を入れるとそれが出る・と気が付いた。

 

テニス雑誌等では昔から「横向き」が当たり前のように言われていたが、これが判っときは我ながら呆れた。   正面向きを意識するとやはり調子が良いし、

プロネーションも掛けた感がある。   改めてプロのインパクト画像を確認するとやはり正面向き。  自分のフラットサービスの動作全体がやっと纏まった感じ。 

随分と時間が掛かってしまった・・

生徒に教える時は正面向きからスタートさせていたのに、自分が打つとなると出来なかったことは恥ずかしい。

 

ここ1年ほどは、正面向きに修正する素振り。更に、トスも低かったためより上げる反復練習。   これが実に辛い 長年のクセとの戦い。  頭では理解していたし、

プロネーションも理解していたが、自分のサービス全体(トスを含め)みると、修正点が多く残っていた。  トスにも力みがあり、上げる高さも低い。

やってもやってもキリがない。

 

 

プロネーション歪曲論2 2015/08/31

(一年ぶりだが)最近のテニス雑誌も相変わらずの状態。プロネーションが出来ないコーチが解説している。

意識的に動かすものではない、自然に出来る等の解説は、本人が正しく打てない証拠。テニスは、自然に出来ることに仰々しく名称など付けない。

意識的にやるべき重要な動作に名称を付け知らしめる。

 

サービスを主体として週一2時間で練習しても、フルモーション全体が完成するまでには半年〜1年は掛かるほど量がある

テニスの最重要なショットであるにも関わらず、意識的にやるものではないの情報が氾濫すれば、誰もプロネーションの練習はしない。それで良いのか?

正しく打てない人間が解説し、良し悪しを判定できない人間が出版。何を考えてるのだろうか。

 

 

プロネーション歪曲論 2014/07/14

最近、周囲のグループでプロネーションの練習をしていたり、スクールでも教える機会が増えてきているような印象。

 

しかし数ヶ月前のあるテニス雑誌では、プロネーションは「インパクト後の脱力の結果」とか、知恵袋のある回答では「自然にできる動作」とか、唐突な

中傷等もあり、火消しに躍起の様子も感じる。 自然に出来るなら苦労しねーよ。

多分、正しいプロネーションが広まることが困る同業者の行為とは思うが、教える環境は相変わらずお寒い状況に変わりはない。

 

それでも、スクールで教えようとすることは良いことで本来、当たり前のこと。 しかし、今まで教えなかったコーチが「今日から教えます」と言えるほど簡単な

内容ではない。まずコーチ本人が正しく打てることが大前提でその上で、教える手順を整理しなくては困るのは生徒であることは明白。

 

テニスのショットの中では、教えるも教わるも最高難度の動作であるため、コーチ本人の資質が問われる。ボール投げはもう止めるべき。

新しい展開の第一歩になるのか中途半端でしぼんでしまうのか、今後の展開に期待。